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2017/10/09

靖国神社が消える日

読みましたよ。
靖国神社が消える日/宮澤佳廣/小学館

靖国神社が消える日 

著者の宮澤さんは國學院大學を出て神社本庁に入り、靖国神社の禰宜まで務めて今年の6月に退職しはったそうです。ということは、もろ内部の人が書いた本、ということになりますね。
前に靖国神社のことを書いたときにも言いましたけど、私が初めて靖国神社にお参りしたのはつい最近やねん。日本人として恥ずかしいことやったわ、ホンマに。

で、そもそも自分の親のせいにするつもりはないけど、私の両親は昭和ひとケタ世代、お母ちゃんなんか、戦争が終わったら小学校の教科書に毎日スミを塗るのが授業やったから、まあいわゆる「戦後民主主義教育」の最初の犠牲者なんかも知れんわ。

それとお父ちゃんは五男、お母ちゃんは八女というまあ昔は子だくさんやったからやけど、ある意味、家とか相続とかには全く無関心、無責任な親やったから、何と私の家にはずっと、仏壇も神棚もなかったんや。そのお母ちゃんが死んで初めてお墓やら仏壇のことを勉強して、お父ちゃんは全く無関心やったから、私ら夫婦で色々と決めたんや。

話それたわ。
で、戦後GHQの「神道指令」で神社は国の保護を受けたらあかん、単なる宗教法人になってしもたことで、実は靖国神社だけやのうて、全国の神社が宗教法人になってしもたんや。ということは、たとえば創価学会が池田大作さんの考え一つで方針が決められるように、神社の最高位の宮司が勝手に誰を合祀するかを決められる、ということやそうです。

で、今騒がれている西郷隆盛の合祀問題。そもそもいわゆる「賊軍」やった人を祀ることはありえない、それをやったら靖国神社が靖国神社でなくなると。

そらそうやな。今回、民進党が事実上解党したのも、何の原則もなくただひたすら選挙に勝つことだけを考えてたからやろ?原則をなくしたら最後は無くなってしまうんや。

宮澤さんの言では「靖国神社は、国家防衛という公務のために死没した246万60007余柱の神霊を祀る国の施設であり、国民が国家の平安を祈るために設けられた施設」ということです。国が作ったのに、戦争で負けてただの一宗教法人となったことがいかにおかしなことか、ということですね。
これは日本人一人一人に突き付けられた問題やね。むずかしいわ。

あと、日本人にはもともと公共心がある、ということで、あの東日本大震災のときに防災無線を放送し続け、自らは落命した町職員の女性のことが出てました。この女性も特攻隊の兵士も「他人のために生きる」「自分が犠牲になることによって、他の誰かが助かるかも知れない」と思ったからこそ尊い命を捧げることができたのだ、という考えですね。

そういう心は日本の風土や神社神道の信仰によって育まれてきたんや、と言います。こうした自己犠牲、共同体意識こそ、アメリカ軍が最も恐れたものやったんやということですね。靖国の公共性がなくなるときに、靖国は靖国でなくなるということです。

今こそ靖国神社の国家護持が必要な時やと思うんやけど、、、まだまだ先は長そうやなあ。
2017/10/02

激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲

読みましたよ!
『激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲』
宮崎 正弘、渡辺 惣樹
ビジネス社

 激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲

昨日に引き続き、読んだ本の話です。
少し前に渡辺惣樹さんの本のことも書きましたけど、(http://gekiokoobachan.blog.fc2.com/blog-entry-117.html)この渡辺さんと宮崎さんの共著です。「歴史修正主義」というのは左翼が批判するときに使われる用語みたいなもんやけど、いっそ、修正で何が悪い、間違えてたら修正するのは当たり前やんか、ぐらいの意気込みで歴史修正主義の逆襲、というタイトルになってるようです。

また面白かったところをつまみ食いで書いていきます。
■日本開国を提案した人
私らはペリーが黒船を率いて日本に来て開国を要求した、と習っていますが、たしかに来たのはペリーやけど、それを提案したのはアーロン・パーマーという、ロスチャイルド家のエージェントをやってた人で、このパーマーが当時のアメリカの国務長官に、「日本開国提案書」を提出したと。最終目的はチャイナ市場を英国から奪うことやった、と。せやから日本はうまく手なずけることで利用しようとしていたようです。

いずれこの国は東洋の一等国になる、と予言していて、たしかに日露戦争の勝利でその予言は当たったんや、と。で、既にその頃、日本のことも十分研究していて、日本の権威と権力の構造も理解していたらしい。将軍の権力と、ミカド(皇室)の権威に気付いてたらしい。こういう情報はすべて長崎出島から得ていたと。私らは長崎にはオランダ人しかおらんと思ってたけど、そのオランダ人が優秀なイギリス人やドイツ人を雇ってたらしい。今も昔もインテリジェンスは大事やねえ。

■ペリーが2回目に来たときのお土産
日本に開国を迫るために、あの手この手を使うわけやけど、交渉がうまくいきそうな頃合いを見てペリーが幕府に献上したものの中に、四分の一スケールの蒸気機関車があったらしい。進んだアメリカの科学技術の水準を見せつけろ、ということやったらしい。

この時の日米和親条約の交渉の日本側の当事者は幕府の老中首座の阿部正弘、この時の条約は英文と和文にどうも意図的な誤訳があって、うまく国内の批判をかわそうとしていたところなどは、当時も今も現場の最先端は必死に動いてたんやな、と感嘆させられます。結果を知っている今の私らが後知恵であれこれ批判しても歴史に学ぶことにはならへんな、と思いました。

■TPPについて
私はTPPは単に世界で金もうけをしたいグローバル企業が、それぞれの国に入っていきやすくするためだけにやろうとしている邪悪な条約や、と思うて反対の立場やねんけど、宮崎さんもそうやけど、これには渡辺さんは異論を唱えてはります。TPPの本質は非関税障壁に対してきちんと文句を言える規則を整備しようということやった。

ところがそこに自由貿易推進派のロビイスト団体が入ってきておかしくなった、と。実は最初の目論見は、中国政府による様々な非関税障壁、国内産業優遇策の是正も視野にあったようです。中国はまた別途やり込めたったらええ、と私は思いますけど、これ、深い話ですねえ。宮崎さんは、TPP交渉もRCEPも、武力を伴わない「言葉の戦争」やと言うてはります。
2017/10/01

韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧

読みましたよ!
『韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧』
 宮崎 正弘, 藤井 厳喜 / 海竜社
韓国は日米に見捨てられ、北朝鮮と中国はジリ貧

宮崎さんの本はけっこう読んでます。実証主義というか、世界中に飛んで必ず現地に行って確かめはるから、書いてはるもんはすごいリアリティがあります。
藤井さんの本も面白いです。アメリカ情報にめっぽう強いイメージがありますね。日本の大新聞社のアメリカ担当記者なんて、足元にも及びません。

このお二人が対談して面白くないはずがないわね。
もうあちこちで書評も出てるようですけど、私がええーっと驚いたところとか書いときます。
■韓国の話。
あちらの国の企業では、社長だけが乗るエレベーターがあるらしい。あと、社長あてに電話したら、「社長様は今お出かけになっておられます」と言うらしい。ははーん、そういうことか、と妙にナットクしました。あの国は儒教そのままの国やから、人間関係は必ず上下でしか見やへんのやね。せやから客であろうと関係ない、ということなんかな。

■ISの話。(藤井さんのパートです)
今、世界のアヘンの7割近くはアフガニスタンで栽培されており、ISを介して欧州とアメリカに密輸されてるとか。そういえばアフガニスタンは今や過激派のタリバンに乗っ取られているような状況で「タリバニスタン」とも呼ばれてるらしい(笑)。せやから、結局ISなんて、宗教テロリストというよりは、ドラッグマフィア集団や、と言うてはります。ホンマ頭痛いわね。

■米中関係について
ペリーが日本に来て開国を促したことはよく知られていますが、アメリカの大本の狙いは中国やったらしいです。日本は中国という巨大なマーケットの手前の中継地という位置付けやった、と。で、今もまたアメリカの大本の関心は中国にあって、北朝鮮問題でさえ、実は中国問題なんや、ということです。目先のことに惑わされたらあかんな。今、中国は本気でアメリカに取って代わろうとしているそうです。日本はしっかり米中対立を煽ってうまく立ち回らなあかん、ということやね。戦争反対!とか、そんなレベルの低い話でないことだけは確かやな、と理解しました(笑)。

■アメリカのディープ・ステート(全国民監視体制)のこと
いやあ、これは藤井さんのパートですが、ホンマこわいわ。2002年ごろからアメリカは全国民を監視下に置く体制を構築してて、もうホンマに稼働してるらしい。せやからこそ、この間の大統領選挙の時にはオバマはトランプさんの盗聴情報を持っていたということらしい。電話回線とインターネットを通じて行われるすべての情報が監視体制に置かれてるとか。

ジョージ・オーウェルが小説『1984年』で書いたような、全体主義的な管理体制が実際にもう出来上がっているらしい。その担い手は二大政党の中のごく一部のエリートたちとMSM(メジャーストリームメディア)と言われるまあ日本でゆうたら「大手マスコミ」ということらしい。最近ポツポツと内部告発をする人が出始めてるんやけど、MSMはそれを材料に、トランプが監視社会を作ろうとしてる!と攻撃してるらしいわ。

ホンマいつも世も末やなあ、と思うてしまうけど、そんなん聞いたら思わず「トランプさん、頑張ってや!」と言いたくなりませんか?