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2017/10/02

激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲

読みましたよ!
『激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲』
宮崎 正弘、渡辺 惣樹
ビジネス社
 激動の日本近現代史 1852-1941 歴史修正主義の逆襲
昨日に引き続き、読んだ本の話です。
少し前に渡辺惣樹さんの本のことも書きましたけど、(http://gekiokoobachan.blog.fc2.com/blog-entry-117.html)この渡辺さんと宮崎さんの共著です。「歴史修正主義」というのは左翼が批判するときに使われる用語みたいなもんやけど、いっそ、修正で何が悪い、間違えてたら修正するのは当たり前やんか、ぐらいの意気込みで歴史修正主義の逆襲、というタイトルになってるようです。
また面白かったところをつまみ食いで書いていきます。
■日本開国を提案した人
私らはペリーが黒船を率いて日本に来て開国を要求した、と習っていますが、たしかに来たのはペリーやけど、それを提案したのはアーロン・パーマーという、ロスチャイルド家のエージェントをやってた人で、このパーマーが当時のアメリカの国務長官に、「日本開国提案書」を提出したと。最終目的は支那市場を英国から奪うことやった、と。せやから日本はうまく手なずけることで利用しようとしていたようです。いずれこの国は東洋の一等国になる、と予言していて、たしかに日露戦争の勝利でその予言は当たったんや、と。で、既にその頃、日本のことも十分研究していて、日本の権威と権力の構造も理解していたらしい。将軍の権力と、ミカド(皇室)の権威に気付いてたらしい。こういう情報はすべて長崎出島から得ていたと。私らは長崎にはオランダ人しかおらんと思ってたけど、そのオランダ人が優秀なイギリス人やドイツ人を雇ってたらしい。今も昔もインテリジェンスは大事やねえ。
■ペリーが2回目に来たときのお土産
日本に開国を迫るために、あの手この手を使うわけやけど、交渉がうまくいきそうな頃合いを見てペリーが幕府に献上したものの中に、四分の一スケールの蒸気機関車があったらしい。進んだアメリカの科学技術の水準を見せつけろ、ということやったらしい。この時の日米和親条約の交渉の日本側の当事者は幕府の老中首座の阿部正弘、この時の条約は英文と和文にどうも意図的な誤訳があって、うまく国内の批判をかわそうとしていたところなどは、当時も今も現場の最先端は必死に動いてたんやな、と感嘆させられます。結果を知っている今の私らが後知恵であれこれ批判しても歴史に学ぶことにはならへんな、と思いました。
■TPPについて
私はTPPは単に世界で金もうけをしたいグローバル企業が、それぞれの国に入っていきやすくするためだけにやろうとしている邪悪な条約や、と思うて反対の立場やねんけど、宮崎さんもそうやけど、これには渡辺さんは異論を唱えてはります。TPPの本質は非関税障壁に対してきちんと文句を言える規則を整備しようということやった。ところがそこに自由貿易推進派のロビイスト団体が入ってきておかしくなった、と。実は最初の目論見は、中国政府による様々な非関税障壁、国内産業優遇策の是正も視野にあったようです。中国はまた別途やり込めたったらええ、と私は思いますけど、これ、深い話ですねえ。宮崎さんは、TPP交渉もRCEPも、武力を伴わない「言葉の戦争」やと言うてはります。

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