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2017/12/30

中国に勝つ日本の大戦略

中国に勝つ日本の大戦略
 北野幸伯(きたのよしのり)さんの「中国に勝つ日本の大戦略」読みました。
 この人の本は、いつも扱うテーマはけっこう大きいんやけど、大事なことは何度も繰り返し書いてくれはるからめっちゃわかりやすく、読みやすいです。19歳でモスクワに留学して、今は「国際関係アナリスト」、いかにも専門家みたいな感じはするけど、この人の本はもう何冊か読ませてもらいました。
 国際政治は文字通りキツネとタヌキの化かし合いみたいなところがあって複雑で、基本的には日本は戦争に負けてからはアメリカに押さえつけられてはいるんやけど、安倍ちゃんはなかなかうまく立ち回ってはることがようわかります。
 2012年9月、当時の民主党の野田政権の時に日本は尖閣を「国有化」したことで日中関係は最悪になったと。でその翌々月、中共はロシアと韓国に「反日統一共同戦線」を呼びかけたのだそうです。今までの私らやったら、そんなもん、勝手に言わしとけ、てなもんですが、国際政治ではそれではあかんそうです。何とこの統一共同戦線に、アメリカも引き入れようとしてるんだとか。
 それが証拠に、第二次安倍政権ができてすぐの2013年12月、安倍ちゃんは靖国を参拝しました。そのとき、私は単純に嬉しかったし、ようやってくれた!と思いました。当時ウチが取ってた日経新聞を産経新聞に変えたのもこの時でした。日経は批判的たったので。
 ところが何とその時アメリカ国務省は「失望した」という声明を発表したんですね。それはよう覚えてます。けれど、当時、実は全世界がこのことを批判してたんですね。私は、一国の首相がかつて命を懸けて国を守ってくれた人の霊を慰めるのに何で文句を言われなあかんねん!と大いに憤ったもんでした。でも北野さんは書いてはります。「善悪論」から「勝敗論」に転換しましょう、と。
 かつて日本は帝国主義列強の中で生き残るために戦争に追い込まれてしまいましたが、結局負けてしまいました。負けたらあかんのです。今も負け続けてると言えるかも知れません。今、一つ間違うと日本はまた負ける道に進んでしまう、と警告してくれてはります。昭和8(1933)年、日本はリットン調査団の満州事変に関する報告書に反発して国際連盟を脱退します。後からいろいろ言うのは簡単かも知れませんが、もしそのときリットン報告書を受け入れて、アメリカやイギリスにも満州の利権の一部でも与えておけば、日本は孤立することは無かったかも知れません。まあこれについては、それよりもっと前の日露戦争後に、アメリカにも満州鉄道の利権の一部をうまく渡しておけばよかったという話もありますね。
 つまり、今、うまく立ち回らなければ、また同じように日本はすぐに孤立させられる可能性がある、ということです。
 ふうー、正しいことだけを声高に叫んでいてもあかん、ということやね。ホンマ世界は腹黒いわあ。
※クラウドファンディングは失敗しました。いろいろと勉強になりました。いつかまた形を変えてチャレンジしたいと思うてますので、そのときはまたよろしくお願いします。

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