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2018/01/03

モンゴル力士はなぜ嫌われるのか

モンゴル力士はなぜ嫌われるのか

 宮脇淳子さんはモンゴルの専門家ですね。この人の旦那さんはちょっと前に亡くなりはった岡田英弘さんですが、共著の本は何冊か読ましてもらいました。スケールが大きくて、でもめっちゃわかりやすい歴史の本でした。

 で、この本は実は何年か前に朝青龍が夏巡業を休んでモンゴルでサッカーをしていたころに出した『朝青龍はなぜ強いのか?』を一部改定し解題した本です。あー、そんなこともあったな、と思い出しましたね。

 でついこないだ、日馬富士が暴力行為でいきなり引退してしもうて、やっぱりモンゴル人、あかんやん、あ、でも相撲協会もモンゴル人にええようにやられてるやん、とか、いろんな人がいろんなことをゆうてはります。

 それに加えて貴乃花親方も何を考えてはるんかようわからんし、興味のない人にとってはまあどうでもええ話かもしれんけど、それでも相撲は日本の伝統的な神事やねんからちゃんとせなあかんねん、とか、もう大変ですね。

 で、モンゴルのことをずっと研究してきた宮脇さんは、少しモンゴル人寄りの考えを持ってはるようです。というより、モンゴル人のことをよう知ってはるから、あ、それ、モンゴル人やったらそんなもんやで、と言いたいのかも知れません。

 たとえば日本人は「空気」を読むことがとても大切やけど、モンゴル人は人と違うことをすることが大事なようです。それは、家畜を放牧するときに、他人が行った同じ場所に行ったりしたら、草はもう食べられてしもてるから、あかん、と。

 常に他人が行ってへんところに連れていかんと草も食べさせられへん、あと、放牧する時には自分の判断を信じて行動するのが当たり前、らしい。せやから独立心がとても強いそうです。

 まあよく言われるんやけど、遊牧民族と農耕民族の違い、ですね。日本人は田植えも稲刈りも、ある時村人全員が同時に始めへんかったらでけへんわけやから、協調性がめっちゃ必要になる、ということですね。

 モンゴル人と日本人、風貌はとてもよく似てるから親しみやすさはあるけれど、性格の根本のところは実は正反対やったんですね。

 あと、よく言われる、源義経は実はジンギスカンやったという「義経伝説」は、早くは室町時代から、出ては消えしていた話なんやそうです。明治時代には内務大臣にまで出世した末松謙澄という人が、英語で『偉大なる征服者ジンギス・カンは、日本の英雄義経であった』という論著を出版したそうです。

 その後にもいろんな人が義経伝説を出してますが、どれも学問的、科学的とは言い難いもののようです。明治時代の人たちは、何とかしてヨーロッパに追いつきたいという思いがあり、黄色人種でありながら世界帝国を作ったモンゴル人が実は日本人であってほしいという願望もあったのではないかということやそうです。分かる気はしますね。

 あと、モンゴルの人口はたったの300万人ちょっと、なのに軍事大国の中共とロシアの間にあって、しっかりとした外交をして独立を守っている、しかも親日で前回日本が国連の非常任理事国になるときは重要な役割を果たしてくれたんだそうです。私たちはもっともっとこの国を大事にせなあかん、と結んではります。

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