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2018/01/31

大川周明「日本二千六百年史」

変換 ~ 日本二千六百年史 大川周明  
 読みましたよ!大川周明「日本二千六百年史」。
 大川周明とゆうたら、極右、国粋主義の北一輝と同じくとんでもない危険人物で、東京裁判では東条英機の頭をポンポンと叩いたりして、気が狂ってしもうたヤバい人、という風に中学、高校では教えられてきたように思います。でもついにこの本が出ました。一気に読みました。いや、どこが狂うてるんや?めっちゃまともやん。それにわかりやすい!あー、そういうことなんやーと、すごいナットクできます。
 言うまでもなく、二千六百年というのは昭和15(1940)年の皇紀2600年のことやね。その年に書かれた本で、ベストセラーとなってめっちゃ(数十万部)売れたそうです。日本という国の歴史をしっかり学びましょうと訴え、古事記、日本書紀から書き起こし、当時ではつい最近になる満州事変までの日本の歴史を一気に書いてはります。
 私がここ数年でいろいろ勉強してわかってきたことを、この1冊で全部まとめてくれはったような気分です。大川周明は天才と言われていたそうやけど、ホンマにそう思いますね。この本では仮名遣いを改めたりルビを振って読みやすくしてるけど、文章自体にすごいリズムがあって、格調みたいなんも感じられます。別に洗脳するとかの次元の低い話やのうて、事実を元に、論理的思考でぐいぐい迫ってくる感じかな。
 この本の序で「いま日本はまさしく興亡の岐路に立っている。・・・この非常の難局に・・・必ずや日本歴史を学んで、日本及び日本人の真実の姿を見究めねばならぬ。」と昭和14年6月に書いてはります。悲しいことに結局この4年後に、ほとんど日本は滅びてしもうたんやね。いや、もし大川周明が今生きてたら、まさに今滅ぼされつつあるんやで、はよ気いつかんかい、日本人!と言わはりそうな気がします。
 この本はGHQの「禁書」に指定され、戦後はなかったことにされてたんですが、何と発売当初はその中に「国体違反」「不敬」な部分があるからと、削除、訂正を求められたそうです。戦前も戦後も衝撃的な本やったということやね。でも今回のこの本では、削除された部分がしっかり明示されて収録されてます。当時の「軍部」がどう考えていたのかもようわかりますね。

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