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2018/02/04

「新説・明治維新」西鋭夫

新説・明治維新

 読みました!『新説・明治維新[改訂版]西鋭夫講演録』西鋭夫(にし としお)
 私が何年か前からいろいろ勉強し始めて、とりあえずここにたどり着いてるんやけど、この西鋭夫さんは、アメリカのスタンフォード大学フーヴァー研究所の教授。まあネットではすぐ出てくるから書きませんけど、アメリカにいながらアメリカの公文書という一次資料を研究して論文を書いたりしてはって、それが高い評価を受けてはる人みたいです。

 ただ、この本はダイレクト出版から出てるんやけど、2980円と、けっこう高いねん。DVD付きやともっと高いし。それでこの出版社、他にもいろんな人の本も出して講演会を開いたり、それをDVDにして売ってはります。ただ、そのメンバーを見ると、それこそ「日本を取り戻す」みたいな強い意志が感じられます。私がよく読む藤井厳喜さんもその一人です。読みたい本やビデオがいっぱいあるのにお金がないのでちょっと残念(笑)。あ、何か宣伝みたいになってしもたわ。

 で、この本のこと。
 日本人は明治維新にはとてもいいイメージを持っているけど、坂本龍馬はいったい誰からお金をもろうてたんや、とか(まあグラバー商会やと言われてますけど)、日本にだけアヘンが入って来やへんかった、なんてことがあるはずないやろ、とか、鳥羽伏見の戦いのときに、圧倒的に幕府軍の勢力が強かったのに、なんで「錦の御旗」を掲げた「官軍」が勝てたんや、とかの疑問を投げかけてはります。

 私はまだちゃんと勉強してへんねんけど、そういえば前に『経済で読み解く明治維新』(上念司)も読みましたね。結局人間の動きは最後はお金やんという、ミもフタもない話?にはなってしまうんやけど、美しい物語に騙されたらあかんでえ、という話ですね。それで言うと、勝海舟と西郷隆盛の江戸城無血開城の話も日本人は大好きやけど、そんなキレイな話やないんやでえ、ということです。

 あと、この本にはアパ日本再興財団の懸賞論文で入賞した西さんの『美学の國を壊した明治維新』という論文も収録されています。この中で西さんは書きはります。「官軍」は「彰義隊」を打ち破ってその屍体を上野に打ち捨て、会津でも「白虎隊」の死体を葬らず、ついに函館に、薩摩に、とことん敵を叩きのめしたと。こういうやり方は日本人の「武士の情け」「戦場での美学」を踏みにじっているんとちゃうか、と。へえー、「官軍」て、そんなに無茶してたんやあ、と思いました。

 で、そんな日本人は今も「国際化」「グローバル化」に狂乱している。けれど、阪神淡路や福島の震災のとき、整然と対応し、日本人はその美学と道徳心、品性を世界に見せつけた、と。だから、日本人の黄金時代は平安時代でも江戸時代でもない、これからなのだ、と締めくくってはります。いやあ、感動的やねえ。元気出るわあ(笑)。

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