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2018/03/17

『経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済』上念司

経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済

 読みましたよ。『経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済』上念司。

 この上念さんという人は、ずうーっと情報発信してはるけど、軽い感じでおしゃべりも面白うて、ときどき過激やし、好きやなあ。このところ立て続けに本を出してはって、『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』も出してはります。シリーズですね。

 私も繰り返し書いてますけど、デフレを20年以上も続けてたらそらあガタガタになりますわ。それでも政府、財務省は誰も責任取らへん、コワいことになってます。東大法学部出のエリートが集まるとアホになってしまうということを何度もこの中で書いてはります。でもそれは別に最近の話やのうて、先の大戦の時、どう考えても日本が世界を敵に回して勝てるわけのない戦争に突っ込んで行って、ほとんど滅ぼされてしもうたことも実は構造は同じやと思うとぞっとします。今、日本は崖に向かって全力で走ってるのと同じやわ。上念さんもそんな危機感で書いてはるようです。

 日本の企業には「内部留保」が積み上がっていてそれが批判的に言われることがありますが、この先、必ず儲かると確信できなければ、投資もできないという単純な話ですね。先が見通せない中で、何とか将来的にも企業を健全に存続させるために日本の経営者は必死なんや、ということです。

 ただ、経団連に象徴される大企業は、もう既得権益集団となっていると批判してはります。バブル崩壊のときにものごっつい公的資金をつぎ込んで銀行を助けたのは私も覚えてます。もう今や銀行はベンチャー企業を発掘するなんてことはでけへんようになってますね。

 あと、東芝の話も。巨万の富を得られたはずのフラッシュメモリの技術を軽視して、結果的にサムスンにこの技術を供与してしまい、抜き去られてしまったということです。「リスクを過剰に恐れ、ひたすら横並びの視野狭窄に陥る」と批判してます。

 上念さんは、エリートが集まってバカになったときに発生する判断ミスのことを、「八木アンテナの呪い」と呼んではります。これは、大正末期、日本で開発されたアンテナ技術の重要さを日本軍か政府が認識できず、逆に英米軍がこれに巨額を投じて研究し、後に日本軍が負けるもとになった高度なレーダー技術に発展させたということです。何や、昔からおんなじことしてるやん、という話です。

 日本人て、個人個人はめっちゃ優秀やけど、その個人が集まって組織になってしもたらアホな判断をしてしまうということを繰り返し繰り返し書いてはります。
 この話、まだ続きます。

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コメント

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上念司はようしゃべる

その本を読んでいないのですが、共鳴するところがありまして、コメントいたします。

>デフレを20年以上も続けてたらそらあガタガタになりますわ。

これは、パチ倒応援氏のブログでも何度か書かれていましたね。その空白によって、技術的な継続性が断たれてしまうと。
現場の主力の世代交代などの継続の節目なんでしょう。

企業寿命30年説というのがありまして、つぶれる会社は、ほぼ創業から30年までに潰れてしまうというものです。統計もあります。
これは就業者にとっても深刻な話しでして、20代で就職した企業が、50歳頃までに倒産か廃業する可能性がある。

ということは、最初からタイミングを見計らって転職のチャンスをうかがっていないといけないのです。心に余裕がないと、会社への愛着も忠誠心も養われません。頑張りもきかない。
よほど、大金をもらっていない限り、リスクが大きいです。税金や生活費が安くない限り生活の不安がつきまといます。だから結婚しない、子供を持たないになるという悪循環。
(税金なんか、GDPの伸びと連動して上下するなどするべきだと思います。)

企業の倒産や廃業は、事業計画がダメとか経営がずさんとかもあるでしょうが、小規模事業者では、資金ぐりの行き詰まりや、仕入れ先の不調や売掛金の回収不能とかの連鎖もあります。

そういう時に、銀行はおいそれと貸してくれないようです。伸びている会社や内部留保が多いところに貸そうとします。
これは、銀行の営利事業の性格からすれば、やむを得ませんが、経済社会のリスクヘッジの機能性からすると、まるで逆の現象に見えます。

本当に困っているところに、貸してくれないと、黒字倒産なんていう馬鹿らしいことも起きます。これは、むかしから矛盾を感じてしょうがありません。

で、今回の記事につなげます。
>もう今や銀行はベンチャー企業を発掘するなんてことはでけへんようになってますね。
そういうことですね。
上念氏が説くように、戦前もあって、もっと露骨だったのではないでしょうか。それはインテリの限界を示唆しています。
戦後は、自由競争のお題目が極度に標ぼうされて、公的なセーフティネットが少なかったりして。

アメリカのように労働市場がばかでかくて、マニュアル化された単純化作業が多ければ、どんどん首切りが起きても、なんとかなるのかも知れませんし、労働生産性の数字もよくなるのでしょう。

労働生産性は日本は世界20位くらいですが、日本より生産性が高い国が日本より豊かかどうか微妙です。
単に税金や物価が安くて、固定費が小さいだけではなかろうか。

日本は、終身雇用とまでいかなくても、もう少し教育訓練がなされて、長期雇用がふつうになれば、上念氏のいう最強の日本になれるのかな、と推測します。
(余裕があれば、読んでみます。)

Re: 上念司はようしゃべる

コメントありがとうございます。
> 日本は、終身雇用とまでいかなくても、もう少し教育訓練がなされて、長期雇用がふつうになれば、上念氏のいう最強の日本になれるのかな、と推測します。
・・・・たしかに「成果主義」とか言われ始めてからずっとおかしくなってきてますよね。せめて長期雇用が確保されないとさきは暗いですね。