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弓取り
明治維新は世界の奇跡
明治維新がクーデター(支配者交代、政治体制の大変革)に近いことは、黄文雄先生も書かれています。
日本の明治維新をまねて、李氏朝鮮も清もマネしていますが、失敗しました。トルコなどでも試みられたそうです。
明治維新の成功要因を、黄先生は、民度(長年の穏やかで高潔な国民性)、多くの藩が経済的窮状をかかえて変革を望む素地があったこと、そして欠かせないのが天皇の存在であるとされています。
支配階級の一族郎党皆殺しなんて、日本史にはあまりありませんし、天皇の下にあることで権力闘争が矮小化されますので、矛を収めるしかなくなり決定的な国家の自己破壊を免れられます。
徳川幕府と佐幕派は、単純に頑迷固陋な旧弊のイメージにされがちですが、当時の庶民は、割と幕府や水戸藩など佐幕派の頑張りを応援していたり、白虎隊や彰義隊に同情的だったようですね。
李氏朝鮮は、支配者が自己改革できず、保身のために右顧左眄と内輪もめしかできなかったし、長年の極端な格差のうえに政治運営が成立していたので、クーデターに敗れた者は一族ごと粛清されました。
清も西大后や軍閥が、上と同じような理由で維新を潰しています。
やはり、日本の明治維新は解釈はさまざまあれど、世界史の奇跡であることは間違いありませんね。
西郷さんは、伝説化していますので、私は実態を知りません。芥川龍之介の小説にも、「西郷さんが実は生きていた」的なものがあります。すでに伝説化が始まっていた。
おそらくですが、西郷さんは維新の中でも武士的なメンタリティを強く残す人だったのだと想像しています。
ナニワの激オコおばちゃん
Re: 明治維新は世界の奇跡
コメントありがとうございます。
> 芥川龍之介の小説にも、「西郷さんが実は生きていた」的なものがあります。すでに伝説化が始まっていた。
・・・・西郷さんが生きていたという伝説はたくさんあるみたいですね。でもこの本の中では、次のエピソードが紹介されています。
<西南の役で自害した西郷の死体には首がありませんでした。では、なぜ首のない死骸が西郷とわかったのか?巨大な陰嚢水腫でした。要するに、キンタマが異常に膨れ上がっていたのです。不潔な獄舎でバンクロフト糸状虫という寄生虫に侵され、・・・(尾辻義人『愚直の一念ーフィラリアとともに三十年』)。>
ホンマにエピソード満載の人ですね。