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2018/04/19

『工作員・西郷隆盛』倉山満、続き

指差し小
 福田事務次官が辞任するそうです。週刊新潮に音声テープを持ちこんだのはテレビ朝日の記者やそうです。ホンマにレベルの低い話ですね。この音声テープは女の側の声を抜いて編集されたものやった、つまりは捏造の可能性もある、と。しかもテレビ朝日はそれを放送でけへんと判断したところがその女はそれを週刊新潮に持ち込んだわけやんな?それってどうなん?あと、それでも福田君は辞めるって、やっぱり都合が悪いんか?麻生君は庇いきれへんかった、と。おとといも書きましたけど、私としてはとにかく消費税増税が中止になってほしいです。

 ところで今日も『工作員・西郷隆盛』倉山満からです。実は私は「犬HK」なんて言いながら、大河ドラマは毎週見てるんですわ。西郷隆盛と大久保利通は幼いころからずっと一緒に頑張ってきたのに、最後は悲劇的なことになるんやね。でもやっぱりこの人らがおらへんかったら明治維新はでけへんかったと。幕末に慶喜が将軍になった頃は、誰もこのあと維新が起こることは想像もしてへんかったはず。倉山さんは、大久保が慶喜に勝てたのは、「未来への意思」の一点やと書いてはります。いろんな要因ももちろん絡んでくるのでしょうが、それでも当時は誰も、鳥羽伏見の戦いで慶喜が逃げることになるとは思てなかったんでしょうね。慶喜はクールでドライで、でも頭は良かったみたいですね。せやから実は慶喜は、内心では西郷や大久保を認めてたんやないかと倉山さんは書いてはります。

 ここまで肝心の西郷さんの話になってませんでしたが、「廃藩置県」は間違いなく西郷さんの手腕ですね。これは「事実上の無血クーデター」と言えるそうです(松尾正人『廃藩置県ー近代統一国家への苦悶』からの引用)。「家臣筋の武士である西郷や大久保により大名たちの土地が一斉に奪われるという、本来ならば大政変なので『クーデター』という表現です」。これもまた、たまたまほとんどの藩が財政難やったので、政府に助けてもらえたらむしろ有難いと思うた、ということと、旧大名を知藩事にして東京で生活を保証したことで成立したんやと、あとからの解説はできますが、それをやり切れたのはやっぱり西郷どんの力やった、と。

 西郷、大久保の仲がおかしくなったのは、大久保が岩倉使節団への同行を志願した頃からやそうです。明治4年から6年のことですね。結果的には2年近くも留守宅、いや留守国を預かった西郷たちは、「府県の統廃合、陸海軍省の設置、学制の制定、国立銀行条例、太陽暦導入、徴兵令、キリスト教禁制の高札の撤廃、地租改正などなどを断行」したそうです。ちなみにこの岩倉使節団は、どんな成果があったんや?ということについては、この本では散々なようです。この後の明治6年の政変で西郷は下野して悲劇につながっていくんですね。

 私ら後世の人間は、今から見てどうとでも言えるけど、やっぱり謙虚にならなあかんと思いますね。今の今、今日も安倍ちゃんはトランプと2回目の会談、頑張って判断を誤らんようにしてほしいですね。

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コメント

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明治維新は世界の奇跡

明治維新がクーデター(支配者交代、政治体制の大変革)に近いことは、黄文雄先生も書かれています。

日本の明治維新をまねて、李氏朝鮮も清もマネしていますが、失敗しました。トルコなどでも試みられたそうです。
明治維新の成功要因を、黄先生は、民度(長年の穏やかで高潔な国民性)、多くの藩が経済的窮状をかかえて変革を望む素地があったこと、そして欠かせないのが天皇の存在であるとされています。

支配階級の一族郎党皆殺しなんて、日本史にはあまりありませんし、天皇の下にあることで権力闘争が矮小化されますので、矛を収めるしかなくなり決定的な国家の自己破壊を免れられます。

徳川幕府と佐幕派は、単純に頑迷固陋な旧弊のイメージにされがちですが、当時の庶民は、割と幕府や水戸藩など佐幕派の頑張りを応援していたり、白虎隊や彰義隊に同情的だったようですね。

李氏朝鮮は、支配者が自己改革できず、保身のために右顧左眄と内輪もめしかできなかったし、長年の極端な格差のうえに政治運営が成立していたので、クーデターに敗れた者は一族ごと粛清されました。
清も西大后や軍閥が、上と同じような理由で維新を潰しています。

やはり、日本の明治維新は解釈はさまざまあれど、世界史の奇跡であることは間違いありませんね。
西郷さんは、伝説化していますので、私は実態を知りません。芥川龍之介の小説にも、「西郷さんが実は生きていた」的なものがあります。すでに伝説化が始まっていた。

おそらくですが、西郷さんは維新の中でも武士的なメンタリティを強く残す人だったのだと想像しています。

Re: 明治維新は世界の奇跡

コメントありがとうございます。
> 芥川龍之介の小説にも、「西郷さんが実は生きていた」的なものがあります。すでに伝説化が始まっていた。
・・・・西郷さんが生きていたという伝説はたくさんあるみたいですね。でもこの本の中では、次のエピソードが紹介されています。
<西南の役で自害した西郷の死体には首がありませんでした。では、なぜ首のない死骸が西郷とわかったのか?巨大な陰嚢水腫でした。要するに、キンタマが異常に膨れ上がっていたのです。不潔な獄舎でバンクロフト糸状虫という寄生虫に侵され、・・・(尾辻義人『愚直の一念ーフィラリアとともに三十年』)。>
ホンマにエピソード満載の人ですね。