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2018/11/14

「複雑怪奇」な国際情勢。見誤ったらあかんで安倍ちゃん、しっかり見てや。

パンチ小
 昭和14(1939)年というのは大東亜戦争が始まる2年前、そして第二次世界大戦はこの年の9月のドイツのポーランド侵攻から始まりました。まさに世界大戦前夜の時代です。この年の8月、「独ソ不可侵条約」がヒトラーとスターリンの間で結ばれ、世界中が驚愕しました。当時の日本の首相、平沼騏一郎は、「今回締結せられた独ソ不可侵条約に依り、欧州の天地は複雑怪奇なる新情勢を生じた」という有名なww言葉を残して内閣を総辞職、政権を投げ出しました。

 まあその後の結果を知ってる今の私らがあれこれ言うのも何やけど、それにしても一国の首相が「複雑怪奇」とは何と情けないことかと思いますね。この後日本は結局、一直線で破滅に向かって行ったわけですからね。何が言いたいのかというと、まさに今、世界は複雑怪奇、しっかり目を凝らして見てへんと、また世界の邪悪に引きずり込まれてしまうで、ということです。

 私が毎日読んでるメルマガ「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」に一昨日、「米国のイラン制裁に特例条項 チャーハバール港は免除」の記事が出ていました。
 過日アメリカはイランとの「核合意」から離脱し、制裁を強化しましたね。これはどうもイランは北朝鮮や「中国」とつるんでこっそり核開発を継続してるんとちゃうか、ということで踏み切ったみたいですね。

 もともと色んな制裁はしていたけれど、その度合いがグッと強くなって、最大級のレベルになったと。とはいえ、急激な悪影響を避けるために、たとえば日本に対してはイランからの原油輸入禁止はとりあえず半年は延期されてる、と。そして今回、イラン南部にあるチャーバハール港は、イランに制裁するんやったら本来は使用禁止になるはずやけど、それについては免除されることになったそうです。ん?なんでや?

 <米国がこの港だけを制裁の対象外とするのも、アフガニスタンに駐在する米兵がまだ一万余あって、兵站ルートとして活用できるからだ。なにしろ米国は17年間、アフガニスタン戦争を継続中である。>なるほど。

 ところがこのチャーバハール港はまだ建設途上で、そこに今回、「中国」が協力を申し出て来たそうです。実はイランの全輸出の33%は「中国」向けなんやそうです。もともと「中国」はこのチャーバハール港のすぐ東にあるパキスタンのグアダール港を、莫大な資金をパキスタンに投じて建設したものの、まだまだ建設途上で、一方でパキスタンは資金不足に陥りそうになっているんやそうです。ヘタしたらIMF管理下に置かれるぐらいにヤバいと。

 一方、インドとパキスタンは昔から宿敵やから、インドはグアダール港が目障りやったわけですね。そんな中で「中国」は原油の輸入ルートは絶対必要なわけやから、それで今擦り寄ってきたんやと。もちろん、インドと「中国」は、これも昔から国境紛争を抱えてしょっちゅう小競り合いをしていますよね。一方インドと日本はめっちゃうまくいってますね。
 そして、ここで宮崎正弘さんは書いてはります。
 <どうやら安倍首相が「シルクロードへの協力」を言い出しているのは、このプロジェクトも含まれるらしい。>

 うーん、やっぱり国際情勢は「複雑怪奇」やわーと、私らは平沼さんでなくても投げ出してしまいそうですね。今や全世界の指導者と密接な関係を結んでくれてる安倍ちゃん、今が平沼内閣でなくてよかったと、ホンマに思いますね。


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コメント

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チャーバハール港

少しwikiしてみました。海運、天然ガス、石炭の通過点として、インドと中央アジアを連絡するための結節点のようですね。昔の地理の教科書に同国のバンダル・アッバース港は出てきましたが、この港のことは初耳でした。時代は変わるんですね。
なお、グアダール港にも中共は資金を提供し、両港まとめて一帯一路に取り込むつもりなんでしょうねえ。
トランプさんは、敢えて一箇所を緩めた包囲網を仕掛け、暴発を防ぎながらイランを締め上げる・・・ふりをしてインドと中央アジアを牽制しつつ、実は脅しの本当の狙いは出資元だったりして。

「自由と繁栄の弧」と「価値観外交」

<どうやら安倍首相が「シルクロードへの協力」を言い出しているのは、このプロジェクトも含まれるらしい。>

私の知る限りでは、安倍総理は「一帯一路構想への協力」について、日本政府として協力すると公約(コミットメント)してはいません。もし発言があってもリップサービスではないのかと思いますね。

↓害務省なら、4安倍総理訪中の際の成果(ファクトシート)に嬉々として書くと思います。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page4_004452.html#section11

一帯一路構想への日本の協力とは、民間企業が自己責任で行う範囲だと思います。

日本企業が独自に一帯一路構想の事業に参加することに対し、日本政府は関与しませんよ、止めませんよということだと思います。最も消極的な協力ですね。

11月13日に、安倍総理とペンス副大統領が会談され、共同記者発表で、「自由で開かれたインド太平洋ビジョン実現に向け、インフラ、エネルギー、デジタル分野で日米協力の着実な進展を歓迎-豪、印、ASEAN諸国と連携し協力強化を確認」との報道があります。

こちらは、9月の日米共同声明を踏まえた共同記者発表ですので、日本政府として公約しました。だから共同で記者発表し世界へ向けて公にしましょうと言うことですね。

宮崎正弘さんがおっしゃられている「安倍首相が「シルクロードへの協力」を言い出している」は、どういったレベルの発言か判りませんが、日本はどんどん海外のインフラ事業に対し、金も技術も注ぎ込んだ方が良いと思います。

これ自体が、日本の地位向上、発言力の向上、そして何より日本の安全保障に繋がりますね。

最後に、もう忘れられたかもしれませんが、麻生政権の「自由と繁栄の弧」、安倍政権の「価値観外交」は、日本から東南アジア、インド、中東、ヨーロッパと大きな弧を描く日本外交の基本方針です。安倍政権は、この基本方針から全く逸脱することなく、着実に外交成果を積み上げていっています。こんなに海外の首脳から頼りにされた日本の総理ってこれまで居たでしょうか?(私は、麻生さんも好きですがw)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/18/easo_1130.html

Re: チャーバハール港

羊歳馬齢 さん、コメントありがとうございます。
ふふふ、トランプさん、なかなかやりますねえ(笑)。

Re: 「自由と繁栄の弧」と「価値観外交」

吹雪 さん、コメントありがとうございます。
「ファクトシート」なんてあるんですね。でもまあ害務省に、高級ワインなんか飲んでんとしっかり仕事せえ、という意味でこういうものを作らせてるとしたらええことですね(笑)。
宮崎正弘さんの言う安倍さんの「シルクロードへの協力」の意味はようわかりませんね。
> もし発言があってもリップサービスではないのかと思いますね。
・・・・・まさしくこの程度のことやと私も思います。

麻生さんの演説、読ませてもらいました。いいですね。
この人はとても人間的な魅力があると思いますね。
ただ、財務省にはガツンといってほしいのですがね。
消費税も絶対ヤバいし、、、。