このタイミングで拉致被害者情報を出す。日本の警察、政府はウラの意図をしっかり読まなあかんで。
2019年02月16日 公開
＜政府が被害者に認定している神戸市の元ラーメン店員田中実さん＝失踪当時（28）＝が結婚し平壌で妻子と共に生活していると、北朝鮮が日本側に伝えていたことが15日、分かった。＞
しかも、今回初めてわかったことではなくて、
＜2014年以降の両国の接触で複数回、伝えてきた。日本政府関係者が明らかにした。＞
つまり、2014年にはわかっていたことやったんですね。そして
＜政府が「拉致の可能性を排除できない」としている田中さんと同じラーメン店の店員だった金田龍光さん＝同（26）＝にも「妻子がいる」と伝達。＞
この二人とは日本側は面会はしていないが、この田中さんと金田さんには帰国の意思は「ない」んやそうです。
共同通信の記者が政府関係者に聞いたことに対して答えたことを報道する形になっています。何かが進んでいる気配はめっちゃありますね。いわゆるアドバルーンでしょうか。観測気球を上げて反応を見る、という意味ですね。そもそも共同通信は平壌に莫大なお金を払って事務所を置かせてもろてますからね。北朝鮮にとって不利な話は絶対書かへんと思われます。
そしてすぐに特定失踪者問題調査会の代表の荒木和博さんが昨日のブログで発言してはりました（「どっちが焦っているのか【調査会NEWS2928】」）。やはり田中さんと金田さんの話は、以前から時々出てる、と。今回またそれが出されてきたということは、少なくともどちらかが焦っているのだろう、という予想です。少し長いですがコピペします。
＜これまで何度も言ってきましたが、北朝鮮はストックホルム合意以来（あるいはその前から）、リストを何度も出してきました。そこには田中さんも金田さんも入っていました。しかし、状況証拠から推論すれば、言い方は悪いですが横田めぐみさんや有本恵子さんら「目玉商品」がなかったために、なかったことにしているとしか思えません。北朝鮮側からすればそういう人たちを返せば日本の世論がどうなるか分からない。平成14年（2002）と同様逆に火を付けてしまうのではないかという恐怖感があります。だから自分から言ったと言える田中さんや金田さんたちで終わりにしたい。＞
さらに荒木さんの記事では、上の二人のうち金田さんは在日なので、拉致認定の根拠法である「北朝鮮当局によって拉致された被害者等の支援に関する法律」では、認定は日本国籍所有者に限られているため、このままでは「被害者」と認定でけへんそうです。荒木さんは、「警察はすみやかに金田さんを拉致と断定し、さらに国会は拉致被害者支援法を改正し国籍条項を撤廃し金田さんも拉致被害者として認定しなければならない」と書いてはります。
さらにこの田中さんと金田さんは、同じ神戸市内の児童養護施設出身で、あまり身寄りがいてはらへんかったようです。そして、＜この店の店主韓龍大（故人）が、北朝鮮の非公然組織「洛東江」のメンバーで、田中さんは1978年6月に、金田さんはその半年後にウィーン経由で北朝鮮に拉致された＞んやそうです。今ではその実行犯も特定されてるんやそうです。また、同じ養護施設出身の人たちが現在、何人も行方不明で、拉致の疑いが強いんやそうです。同じラーメン店に勤めていた女性もいる、と。もうやりたい放題やな。
横田めぐみさんのことは、関係者の想像を絶する努力で良く知られるようになりましたが、実は拉致された疑いのある人たちは何と、数百人レベルになるというのは、この荒木さんはずっと言うてはります。しかもそれは日本の警察も知ってはいるけれど、政府としては認めてへんとか。そして酷い話では、アメリカのＣＩＡが拉致をやらせてた、という話まであります。
やっぱりまだ日本は、独立なんかしてへんねや、とつくづく残念に思いますね。いろんな闇がいっぱいあって、悪辣なやつらがそれぞれに、それを利用してる、ということでしょうか。タメ息が出ますね。
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