ボーっとしてたらまた戦争に巻き込まれるで、日本人。誰がホンマに悪いんか、よう見極めな。

変換 ~ 東亜全局の動揺



 以前の私も含め、たいていの日本人は、日本は侵略戦争をして世界に迷惑をかけた、と思わせられています。ちょっとネットでものを知るようになった人は、それは間違いやった、とわかってはきたし、それは私も含めてどんどん増えていってるとは思いますが、まわりはまだまだやなあ、といつも残念に思いますね。

 この「東亜全局の動揺」は、経営科学出版と書いてありますが、ダイレクト出版さんの本ですね。昭和8年、国連を脱退した時の主席全権、松岡洋右(まつおかようすけ)が、まさに満州事変が起こる直前の、昭和6年9月に出した本の復刻盤です。最後のページの「校正後記」の日付けは何と9月19日、その日の朝刊で、前夜の事変勃発を知り、愕然とした様子が生々しく書かれています。

外交は完全に破産した。威力は全く地に堕ちた。世界を挙げて我が勢力の存在を認めていた筈の満蒙で、此の体たらくは何事であるか。実は我が軍人程堪忍強い者はない。それがこの挙に出たということは、よくよくの事であったろう。こんな事を防ごうと思えばこそ筆も執った。もう校正をする勇気もない。砲火剣光の下に外交はない。東亜の大局を繋ぐ力もない。休ぬるかな 噫(ああ)!

 当時の外務大臣は幣原喜重郎で、松岡洋右はこの本の中でずうーっとこの人のことを批判しています。良く言えば国際協調路線、軍人から見れば軟弱外交ですね。私はまだいろいろと勉強中ですが、どうもこの時期、日本が決定的に戦争に追い込まれていく原因を作った数ある中の一つが、この幣原喜重郎の政策ではないかと思いました。

 当時の「中国」は、今の中東みたいなもんで、誰が責任をもって国を統治してるんかわからんような状態やったわけですね。蒋介石の国民党、毛沢東の共産党、そして各地に軍閥と言われる武装チンピラ集団がうじゃうじゃおったわけです。

 日本人がきちんと国際法も守りながら、満州で真面目に開発をしようにも、しょっちゅうあちこちで騒ぎが起こる、そのたびに通州事件みたいな、日本人が時には惨殺されるような事件も起こってたわけですね。関東軍にしても、法に基づいてきちんと駐留してたわけですね。現地の日本人を守るために。

 それやのに、当時の日本国内は、国会は政争に明け暮れていて、またもともと軟弱な外務省は、日本の国益を護るとか、日本人の安全を保障する、みたいな意識が全くない、と松岡は書いています。この本の第一章、序論の始まりです。

劈頭外交とは何ぞや、と云う事に就いて一言する。外交は常識である。

 当時の幣原外交の優柔不断や、秘密主義、へりくだって譲歩しまくり、国益を毀損するばかりのやり方を、徹底的に批判してはります。こんなことでは国が危うい、という危機感がひしひしと伝わってきます。この後の日本の戦争への展開と結果を知っている私らにとっては、もう、残念至極の話ですが、ふと今の日本を振り返ってみて、ぞっとしました。

 たまたま今日(12月20日)、予算が閣議決定されたニュースが流れてました(来年度予算案を閣議決定…過去最大の102兆6580億円)。アホなマスゴミは過去最高、やら何やら言うてますが、今、全世界がシフトチェンジの危機に突入しつつあるという危機感は全くありませんね。戦争になったら国家予算の何倍ものカネが飛んでいくんやで。それに備えるためには、もしかしたら2割、3割増しでも足らんかも知れん、ぐらい考えてみたらどうや、と言いたいですね。

 松岡洋右の話に戻りますと、この人はこの本を書いた2年後に、国際連盟を脱退してジュネーブから帰国するときに、自分はこれは大失敗やった、とても国民に合わせる顔がない、と思てたそうです。つまり、戦争なんか毛頭考えてへんかったわけで、あくまで「砲火剣光の下に外交はない」という信念やったんですね。あのちょび髭のこわもてなイメージとは、ずいぶん違いますね。

 松岡洋右は軍人ではなく、外務省を経て満鉄に入り、その後代議士になったんですね。親が事業に失敗したので11歳のときにアメリカに留学したので、英語はペラペラやったと。国連での英語での演説も評判が良かったそうです。外務大臣時代に日独伊三国軍事同盟を結んだものの、自分では後に後悔していた、と。戦後すぐに「戦犯」で逮捕されるも、東京裁判前に結核で亡くなりはったんですね。

 戦後はこの人を悪者にして、日本を侵略戦争を仕掛けた悪い国、とするように私らは教えられてきました。もうそろそろそんな単純な話にはおさらばして、これからは、実は誰が裏で戦争を仕掛けたんか、をしっかり勉強せなあきませんね。そしてそういう邪悪な奴らは、今でもホンマにおるんや、ということもあぶり出していきましょう。

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ナニワの激オコおばちゃん
Posted byナニワの激オコおばちゃん

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彩希  

YouTubeに出ていますが、満州は発展した一大近代巨大都市で街並みには美しい西洋風の建物が建ち並び、鉄道は整備され、広い通りには人が溢れ物流が豊富で、こんな都市が戦前に?と驚いてしまう豊かな繁栄した都市でした。当時、アジア全体は西欧の植民地にされ白人種の有色人種に対しての扱いは白人以外は人に非ずの今では想像も出来ない熾烈で非道な人種差別をされていました。ですから当時、白人種だから優越してるのだという意識の西欧人の目には、日本の目覚ましい発展と富、世界第一位の海軍力を有する日本人は自分達の優越を脅かすのもので許されざるものと映っていたでしょう。いずれ誰が主人なのか思い知らせてやると思われていたでしょう。国土はコテンパンに滅ぼされ、築いて来たものは全てを失い、日本人は自尊心さえも打ち砕かれてしまいました。愛国心と口に出すのさえ気恥ずかしいと思うようにされてしまったのです。大体、日本はアジアに悪いことをしたのだと頭に植え込まれ、思い込まされて日本を誇りに思えるわけがない。先人方を尊敬できる筈がないです。

日本が西欧の植民地支配を免れたのは、ひとえに日本人の識字率の高さのお陰だったと思います。民衆を支配するには民衆を愚民化しておかなければならないですからね。

日本のおかげで冤罪を受けずに済んだ有色人種
バンダービルド(チョ・ガプジェ)

⚡サミュエル・P・ハンティントン(政治学者、元ハーバード大学教授)
「世界で唯一日本は、一国で一大文明を築いた」

19世紀後半に誕生した優生学は、優れた遺伝子と劣った遺伝子があるので、劣った遺伝子を排撃しなければならないという思想を広めた。これによって当時の西洋諸国は、病人や精神薄弱者、障害児童などを生物学的に「去勢」を実施するという近代的な措置をした。
また、優生学から派生した「人種優生学」は、白人は優越していて、残りの有色人種は劣っているという思想を広めた。

これを基に、米国は有色人種を差別する移民法まで作った。ドイツのナチスがユダヤ人を虐殺したのも、このような「人種優生学」に影響を受けたものである。

しかし、もし日本という国が地球上になかったと仮定すれば、このような前近代的な「人種優生学」はいまだに地球上で跋扈していたかもしれない。日本は有色人種で唯一、今日G7(先進7カ国)のメンバーである。

日本は有色人種でありながら、1902年に自尊心の鼻っ柱を高くしていた大英帝国とお互いに同盟関係を結ぶ水準だった。 1905年には有色人種として全面戦(陸軍、海軍)を介し、ロシアを制圧し、世界を驚かせた。歴代のノーベル賞受賞の実績で10位以内に入っているのは、有色人種としては日本が唯一だ。

こういった側面から、もし日本という存在が地球上にいなかったと仮定すれば、「人種優生学」が誤った学説だということを証明するのが非常に難しくて強情に存在していた可能性も排除できないだろう。

さらに日本がいなかったら、相当数の白人の歪んだ人種優越意識は、今日、今よりもはるかに露骨で、はるかにひどく展開していたかもしれない。島国で、しかも周辺の隣国にはろくな国がなかった日本が、ほぼ独りで文明国となり、世界に頭角を示すようになったのは、一種のミステリーに近いものに感じられる。
……………
多くの外国人が日本の識字率が高いことに驚いて、これに関する記録を残している。

米国から黒船を率いて1853年に日本を訪問した「ペリー」提督は、自分の日記(日本遠征記)に、「日本は文章を読んで書くことが普遍化していて、見聞を取得することに熱心である」と書いた。ペリーは当時、日本の田舎にまで本屋(書店)が存在していることと、日本人が本を好きなことに驚いた。

1860年に通商条約を結ぶため日本を訪問したプロイセン海軍の「ラインホルト・ヴェルナー 」(エルベ号艦長)は、航海記にこう書いた。

「子どもの就学年齢は7歳、あるいは8歳に見えるが、子供たちはすぐに学習している。民衆の学校教育は中国よりも広く普及している。中国では民衆の中では男子だけが就学するのとは違い、日本の場合、中国と同じように私立学校しかないのに、女子も勉強している。日本では、小間使いなど低階層の女子同士でも、お互いに文章を書き、手紙をやりとりしているし、下層の肉体労働者でも文章を読んで書くことが可能で、私たちを驚かせた。日本の民衆教育と関連し、私たちが観察したところによると、文章を全く読めない文盲は1%しかいない。世界のどこにこんな国(文盲1%)があるだろうか?」

1861年に函館ロシア領事館所属の主任司祭として日本に赴任したロシア正教会の宣教師「ニコライ」は、8年間日本に滞在した。彼は帰国後、ロシア雑誌「ロシア報告」に日本についてこのように書いた。

「全層にわたって、地域を問わず、ほぼ同じレベルの教育が実施されている。日本は『孔子』が学習知識のかなりの部分を占めているが、学のある日本人は一字一句まで暗記していて、身分が最も低い庶民でさえ、その内容をかなり知っている。どこの田舎に行っても、頼朝、義経、楠正成など、歴史上の人物について知らない人がいなかった。文章を読んで書くことが可能で、読書することを知っている人の数において、日本は西ヨーロッパの国々のどこにも負けていない。日本人は文字を学ぶことに本当に熱心である。」

トロイ遺跡の発掘で有名なドイツの考古学者「シュリーマン」は1865年に日本を訪問した時の印象を自分の著書にこう書いた。

「教育は欧州の文明国家レベル以上に実施されている。中国を含む他のアジア諸国の場合は、女子が無知の中で放置されているのに対し、日本では女子と男子の両方が平仮名と漢字で読み書きができる。」

2019/12/21 (Sat) 08:15

ナポレオン・ソロ  

日本人我選ぶ戦犯とは

>日本人が考える大東亜戦争の戦犯
 私はその点については、今更の感があるので、余り言及したく無かったのですが、先ずあげられるのは、終戦に至る迄に、三度も、総理大臣の大命を拝し乍、実は、ソ連のコミンテルンの細胞であったと言う驚くべき、当に獅子身中の虫であった近衛文麿でしょうね。 それに、彼は、近衛上奏文と言う昭和帝宛ての、遺書の様なモノを書いて、卑怯にも、東京裁判出廷の前日の夜に、服毒自殺をしています。

 其れに彼のブレーンだった、尾崎秀美やゾルゲ他は、日米戦争が始まると間もなく、逮捕されて裁判を受け手、死刑判決を受けて、執行されて居ます。 組織を構成して居た他のメンバーも、治安維持法違反で、或いは、殺人や暴行などの刑法違反で、逮捕・投獄され、戦後のGHQ民政局の国際法無視の措置で罪を取り消しされるまで刑務所に居ましたね。

 私が疑問に思って居るのは、こうしたスパイ活動を、治安法が有る中で続けて居たのに、何故、近衛は、3度も総理大臣の大命を拝する事が出来たのかと言う事です。 つまり、昭和帝のおそば近くに、近衛の総理大臣就任を奏上する勢力が居たのではないかと言う疑いです。

 この点に関しては、巷間色々な説が流布して居る様です。 その多くは、5・15や2・26事件の関係者が、敗戦革命と言う、日本の負けに乗じて革命を起し、日本を共産主義国にしようと目論んで居たと言うものですが、米国は、共産主義者で有ったFDルーズベルトが、20年3月に急死するまでは、完全に容共国だったのに、彼の死亡後、急転直下、反強国に変貌した為に、FDR政権を引き継いだトルーマン政権のマーシャル国防長官やアチソン国務長官は残ったし、GHQの民政局のメンバーもFDRの遺産とも言うべき、ニュー・ディラーで占められていました。 

 このママなら、日本の天皇陛下は処刑されて、日本は共産主義の共和国になっていたでしょう。

 然し、天佑神助か、米国内では、反共のマッカーシズムの嵐が吹き荒れて、共産主義者が急速に力を失い、おまけに、スターリンソ連との、事実上の戦いになった朝鮮戦争まで勃発しましたが、スターリンの死と共に、休戦状態となって、爾来66年が過ぎようとしています。

 然し、この300万~500万人もの死者を出したと言われる、戦争やこれとは別に韓国や台湾で起こった150万人を超え住民虐殺も、その大義名分は「赤化」防止でした、処が、スターリンが死んだ途端戦争は、休戦になって終ったのですカラ、この大戦争や粛清が、実は、プロレスだったという疑いが濃ゆいですね、では誰が、何の為に、こうした事を仕掛けたのか?

 それは、国際金融資本勢力だと言う事は、今では、かなり高い蓋然性が知られる様になりましたね、ですが、元はと言えば、唯の金貸です。 金にならない話には、興味を示しません、然し、国家の指導者レベルを利用して、国家予算単位の金を懐に入れようとするのなら、彼らは何でもやりますね。

 私は戦前日本も、この金融集団の陥穽に嵌められたのだと思います。 ダカラ、その事情を知って居たであろう幣原が、近衛に次ぐ戦犯だと思うのです。

 唯、世界中を敵に回してしまうまで、外務大臣の職にありながら、対策が何も打てなかったと言う点ではこの松岡洋右も、戦犯の汚名は逃れられないでしょう、彼自身、日独伊三国同盟は失敗だったし、国連脱退も、失敗だったと述懐して居ますがね。

 彼の失敗は、本当の敵を最後まで認識出来て居無かった事に有るのではないかと、私は思います、それは、残念ながら、昭和帝にもいえる事だと思いますね。我々の、そう言う間違いを繰り返してはなりませんね。

2019/12/21 (Sat) 12:26

彩希  

(来年度予算案を閣議決定…過去最大の102兆6580億円)

増やしても減らしても三橋さんて文句書きなぐるんですね。さっき、この件で書いてる記事見て呆れてしまいました。こないだの民主党の方が公共工事多かったとのデタラメ記事と同じフレーズで、またや…

2019/12/21 (Sat) 19:38

ナポレオン・ソロ  

三橋氏の旬は過ぎて居ますね

>彩希さん ソロです。
 三橋こと、中村氏は、既に、旬を過ぎて居ると思いますね、自分は未だに、多くのコメンターの支持を受けていると、完全に勘違いしていると思いますが、経済は分っていても、政治は分らない専門バカだと言う事が、広くバレて終いましたからね。

 今年度予算が102兆円を超したから云々は、補正予算がその3倍以上ある事を考えれば、額面はそれほど重要では無いと思わないのでしょうかね? それとも、うんと年下の女房を貰った手前、稼ぎ捲らねばならないのかなぁww 公共事業は、既に、高速道路の大規模リニューアル工事が、15年~20年計画で、年10兆円x20年間=200兆円で進捗中ですから、公共事業も是以上増やせば、間違いなく人手が足りなくなるわけで、私の知り合いの道路工事の関係者も、御歳74歳にして現役の昂じ監督を引退出来ずに居ます。

 安倍政権は、日本の為になる事を良くやっていると思いますね、私が知る限りで葉、田中角栄以上のアイデアマンだと思居ます、最も、全て彼の発案で派内でしょうが。

 中村さんも、一時、チーム三橋の様な事を言って居ましたが、そう言う喜屋武歓声が欠落し始めて居る様な気がしますね、こう言うのを「馬脚を露わす」って、言うのかしらんww

2019/12/22 (Sun) 10:50
ナニワの激オコおばちゃん

ナニワの激オコおばちゃん  

Re: 三橋氏の旬は過ぎて居ますね

ナポレオン・ソロ さん、いつもありがとうございます。

>  三橋こと、中村氏は、既に、旬を過ぎて居ると思いますね
・・・・最近、だいぶズレてきてはるように思いますね。商売の方は順調そうやからええんとちゃいますか?(笑)。

>  公共事業は、既に、高速道路の大規模リニューアル工事が、15年~20年計画で、年10兆円x20年間=200兆円で進捗中ですから、
・・・・これって、スゴい数字やと思うんですが、どこかが報じてましたでしょうか?あるいはどこかの統計とか発表を見ればわかるのでしょうか?ご教示いただけると幸いです。
実は財政出動は着々とやってるんや、ということなら少しは安心なんですけどね、、、、。

2019/12/24 (Tue) 13:06

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