海軍兵学校、陸軍中野学校。戦後作られたイメージとは全然ちゃうで。これは取り戻さなあかんな。

自転車小

 「自虐史観」という言葉を私が知ったのはもちろん「覚醒」してからのことですが、それにしても戦後75年経った今でも「日本は戦争を始めた悪い国」と思い込まされてる人は、まだまだ多いですね。それでもようやく、若い人ほど「何かおかしいで」と思い始め、自分で勉強して、そして理解を深める人が増えて来てるように思います。

 そんな若い人が集まっている「ダイレクト出版」は注目ですね。不定期?刊行の雑誌『ルネサンス』も出してはります。最新号の「vol.8」の特集は「戦史で紐解く インテリジェンス大国 日本の復活」です。もう全部が読みごたえのある記事です。

 二つほど紹介させてもらいます。まず<元防衛駐在武官が紐解く・・・日本最強秘密戦士養成機関「陸軍中野学校」>です。元自衛隊陸将の福山隆さんの記事です。自虐史観に染まった私ら日本人は、中野学校はスパイ養成所、みたいに思てますね。

 戦後29年経った、昭和49(1974)年、小野田寛郎(おのだひろお)さんがフィリピン・ルバング島から帰国しはったことは、私もよう覚えています。この小野田さんが中野学校出身やったことから、この「陸軍中野学校」が、軍事嫌いな日本人の中でも、一気に有名になったように思います。

 福山さんの記事では、中野学校の教育理念は、「謀略は誠なり」なんやそうです。え?と思いますが、この理念は日露戦争のときに、ロシアで諜報活動を行い、ロシア国内の攪乱工作によって大変な功績を残した明石元二郎(あかしもとじろう)さんの信念を引き継いだものなんやそうです。

 そして『ルネサンス』編集部の一人は、何と中野学校の生き残り、99歳の牟田照雄さんという人に会うてはります。92歳まで公安調査庁の仕事をしてはったそうです。今も一番大事にしている言葉は「誠」なんやそうです。

「結局、敵でも味方でも、誠意を持って接すれば本音を話してくれる。そこから信頼が生まれるのです」

 人を動かすには、最後は人間関係、どこまで誠実に相手と関わり合えるかが一番大事なんやということですね。うーん、スパイ養成学校、のイメージとはだいぶ違うな。

 もう一つの記事は<人材払底の日本、今こそ江田島教育の復活を!>です。元海上自衛隊にいてはったジャーナリスト、惠隆之介(めぐみりゅうのすけ)さんです。「江田島」とは、広島県江田島にあった海軍兵学校のことです。

 実は大東亜戦争に従軍していた私の伯父が、まだ元気で生きていた頃、しょっちゅう、「海軍兵学校は東大や京大なんか目やないんやで。頭だけやのうて、体も目も耳も、健康でないと入られへんのや」と言うてはったことにめっちゃ反感を持ってたことを思い出します。

 実はその通りで、当時は超エリート、あこがれのまと、日本最高の学校やったわけですね。第27代の校長を勤めた、後の総理大臣、鈴木貫太郎は教育方針を改革し、その一つに「鉄拳制裁を禁止」したそうです。これも戦後の私らが持つイメージとは違いますね。

 大正8年12月2日、鈴木は「鉄拳制裁禁止」を告示。その際、ロシア革命の原因を引用し、「ロシア軍将校による兵への慣習化した殴打が主因であった」と強調して、将来、部下指導の際の戒めとした。鈴木はこう力説している。
 「日本の下士官兵は諸外国に比べて品行方正、優秀である。また日本古来の武士道には鉄拳制裁はない。これらの観点から、部下指導には公務のため威厳を主とする時は別として慈愛をもって臨め。鉄拳制裁は一種の暴行である」(要約)

 そしてその通りに実践された、と。さらに第37代校長の松下元(はじめ)少将が「五省」を始めはったそうです。

一、至誠に悖るなかりしか
一、言行に恥ずるなかりしか
一、気力に欠くるなかりしか
一、努力に憾みなかりしか
一、不精に亘るなかりしか

 実は今、江田島には「海上自衛隊幹部候補生学校」があって、今もこれを継承してるんやそうです。サイトにも載ってました(五省)。ひえーー。ここには自虐史観みたいなアホらしいもんはどこにもあらへんな。惠隆之介さんは、「江田島教育の復活こそが国を立て直す」と最後に書いて締めてはります。

 教育はやっぱり大事やな。戦前、何が行われてたんか、私ら日本人はそろそろホンマのことを、いっぱい知らんとあきませんね。

【文中リンク先URL】
https://www.mod.go.jp/msdf/mocs/mocs/tradition/gosei/index.html


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