よう言うた「香港で起こったことが台湾で起こってはならない」。これから大転換が起こるんやで。
オリンピックではもう毎日、日本の金メダル獲得が報じられ、そのたびにウルウル来ますね。一方では期待されてた人が思わぬ負けを喫してしもたりとか。やっぱり筋書きのないドラマやからこそ、みんなが夢中になるんですよね。4年に一回の、世界最大のお祭りでええやんか。楽しませてもらいましょう。あ、応援もね。
せやけどその裏でも当然ながら、いろんなことは動いて行きますね。古代ローマ帝国では愚民政策として「パンとサーカス」があったとか、GHQでも「3S(Screen・映画、Sport・スポーツ、Sex・セックス)政策」が意識されてたんやとか、いろいろ言われますが、私ら日本人は、そんなアホとちゃうで、と言うておきましょう。
大量のオリンピックと武漢コロナ報道に紛れてしまいそうですが、決して見過ごしたらあかん重大なニュースがありました(李登輝氏死去1年 安倍前首相「状況許せば訪台」)。
台湾の民主化を進めた李登輝(り・とうき)元総統が昨年、97歳で逝去して30日で1年となる。これに先立ち、安倍晋三前首相が産経新聞のインタビューに「世界の中でこれほど日本のことを思ってくれたリーダーは(李氏以外に)存在しなかった。諸般の状況が許せばお墓参りをしたい」と述べ、新型コロナウイルス感染症の動向などを見極めながら台湾を訪問したい意向を表明した。李氏は台北郊外の公的墓地に埋葬されている。
産経新聞のインタビュー記事ということは、こうやってアドバルーンを上げた、ということでしょうか。日本のマスゴミは、米中がもはや絶対に後戻りがでけへんレベルまで急速にデカップリングが進んでいることをほとんど報道しませんから、多くの日本人はこの安倍ちゃんのニュースの意味が、あんまりわからんかも知れませんね。
約50年前、田中角栄首相のときに、日本は突然、日中国交回復、台湾切り捨てをしたんですね。それとまるっきり逆のことが、これから起きるんやと覚悟を決めて、今までの考えも大急ぎで変えて行かんと、必ず置いて行かれますね。今回はアメリカとほとんど完全に歩調を合わせてるように見えるのが、まだ救いです。
それに関連してもう一つのビックリのニュース、「日米台戦略対話」です(安倍前首相が中国を強く牽制「香港で起こったことが台湾で起こってはならない」)。
「日米台戦略対話」は、日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会」(古屋圭司会長)が主催し、今回初めてオンラインで開催された。当初は昨年行われた台湾の蔡英文総統の就任式に合わせて対面での開催を模索していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け延期されていた。アメリカ側からは、駐日大使を務めたハガティ上院議員らが、台湾からは議会の議長にあたる立法院長らが参加した。
議員連盟の主催で実施されてるということですね。そりゃあ、正式な「国交」はでけへんからでしょうが、着々と進められてる、と。そこに前首相の安倍ちゃんが行って「日本側を代表して挨拶した」わけですね。そこで安倍ちゃんは
「日米や多くの国々はウイグルやチベットで起こったことに心を痛めてきた。香港の現状に大きな懸念を持っている。香港で起こっていることが台湾で決して起こってはいけないと固く考えている」と述べ、中国を強く牽制した。
いやあ、これはもう決定的ですね。この後、台湾のWHOオブザーバー参加を「中国」に求め、米、台にはTPP参加を求めた、と。いまだに安倍ちゃんは、世界の外交のど真ん中で活躍してるように見えます。
よう考えたら「中国」の言う「一国二制度」なんて、ただのゴマカシやんか。結局これまで上手いことマネーロンダリングをして来た香港は、とうとう潰してしもたから、台湾を何とか次の隠れ蓑にしたいということやと思いますが、そうは問屋が卸しまへんで(笑)。
ただややこしいのは、台湾の中の人が大陸に通じてるということですね。深田萌絵さんがいつも言う青幇(ちんぱん)、浙江(浙江省・江蘇省)財閥につながってる、と。そしてそれは台湾では外省人、国民党にもつながります、と。
日本の保守派はもともとこの蒋介石、国民党につながる人たちとの関係がずっとあって、安倍ちゃんは今はその第一人者?というわけですね。そして中華民国総統・民進党主席の蔡英文さんはめっちゃ親日で、しょっちゅう日本語でツイートをしてくれたりしていますが、尖閣は台湾のもの、と言う立場やし、福島県産の食品はいまだに輸入禁止のままですね。
いつも仲良うしてたらええやん、みたいな無邪気な話やないということですね。前にも書きましたが、ここは19世紀の英国首相パーマストンの言葉、「英国は永遠の友人も持たないし、永遠の敵も持たない。英国が持つのは永遠の国益である」を思い出すことにしましょう。
そして日本の国会議員には、まず第一に日本の国益を考えなさい、と言うておきましょう。台湾のTSMCにわざわざお金を出して、日本に来てもらう、などと言うのは絶対に間違いやと断言できます。政府が日本の企業にお金さえ出したら済む話なんや、と。
仲良くすることだけが外交やと思てる外務省、省内に詐欺師を飼うてる経産省、何が何でも緊縮財政を押し通す頭のイカれた財務省、もうお先は真っ暗ですが、これからも諦めずに声を上げて行きましょう。
【文中リンク先URL】
https://www.sankei.com/article/20210728-X4MQZIPGTBJD7G3MA2GHLULESE/?699834
https://www.fnn.jp/articles/-/217053
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