財務省が日本を滅ぼす、ホンマや。
2018年02月16日 公開

読みましたよ。「財務省が日本を滅ぼす」三橋貴明。
まあこれはタイトルが刺激的で、こんなん出したらすぐに三橋さんとこに国税が調査に入るんやろなあと私も思うて、本人もこれから先、三橋の身に何か起こるとしたらそれはこの本が原因かも、なんて言ってて、しかもこの本を出してすぐに、安倍ちゃんと会食までしてこの本を謹呈した写真までブログに上げてたのに、何のことはない、自分で事件を起こしはって逮捕されてしもて、えらいカッコ悪い話でした。
まあそれは反省してはるみたいやから置いといて、あ、そうそう、国税が入るという話、実際、平成23(2011)年の民主党の野田政権当時、消費税増税反対の論調を続けていた中日新聞(東京新聞)に対して名古屋国税局と東京国税局を中心とした大規模な税務調査が入ったことがこの本にも紹介されてます。国税に入られると、もう仕事にならんそうですわ。脱税はあかんやろうけど、まあ形を変えた暴力やね。ホンマに。財務省、国税。
で、まあ三橋さんみたいな人がずう~っと言い続けてくれたからようやく最近は、どうも財務省があかんのとちゃうか、と言われ始めてきているようやけど、まだまだこいつらは力持ってて、その仕組みについても書いてはります。財務省は今でも平気で「国の借金は1000兆円を超えている、このままだと日本は財政破綻する」などというデマをばらまいてます。
実はこの論理はウソやとわかってる人は以前からちゃんとおって、吉川洋さんという、平成11(1999)年に東京大学の教授やった人は、当時出しはった『転換期の日本経済』という本の中で、
<・・・どのようなシステムを設計するかではなく、ともかく財政赤字を抑制するためには数字の上でどのようなことがなされなければならないか、という議論が先行してきた。そのために・・略・・社会保障を抑制しないと日本経済が『破局』をむかえるというプロパガンダが使われてきた>と、めっちゃ正しいことを書いてはるねん。ほら、「プロパガンダ」てゆうてはったんやで。
ところが何と同じ人がその後、国の財政制度審議会の会長になって「財政健全化」をめざせ、とゆうたり、さらにその後は内閣府の「景気動向指数研究会」の座長になって(平成26(2014)年度の消費増税後も)「景気は拡張を続けている」と事実とは逆のことをゆうてみたりとかしてるらしい。まるで真逆のことを平気で言うこの人って、いったい何なん?「厚顔無恥の曲学阿世の徒」とゆうんやね、こういうのを。おカネと地位をもろうて、事実に反することを平気で言う、と。
で、他にもいわゆる「御用学者」や財界人を並べてくれてはります。平成26(2014)年の消費増税に諸手を挙げて賛成した人たちです。伊藤元重、岡本圀衛、武田洋子、土居丈朗、、、。消費税は上げなければならない、上げても景気の落ち込みは大したことがない、とか、、、。ようそんな無責任なことが言えるなあ。
結局はやっぱり景気が悪うなって、自殺者がまた増えてしもうたんやで。それでもこの人らは平気やねんな。心の底から軽蔑しますわ。こんな人たち。