『経団連と増税政治家が壊す本当は世界一の日本経済』上念司

弓取り
上念司はようしゃべる
その本を読んでいないのですが、共鳴するところがありまして、コメントいたします。
>デフレを20年以上も続けてたらそらあガタガタになりますわ。
これは、パチ倒応援氏のブログでも何度か書かれていましたね。その空白によって、技術的な継続性が断たれてしまうと。
現場の主力の世代交代などの継続の節目なんでしょう。
企業寿命30年説というのがありまして、つぶれる会社は、ほぼ創業から30年までに潰れてしまうというものです。統計もあります。
これは就業者にとっても深刻な話しでして、20代で就職した企業が、50歳頃までに倒産か廃業する可能性がある。
ということは、最初からタイミングを見計らって転職のチャンスをうかがっていないといけないのです。心に余裕がないと、会社への愛着も忠誠心も養われません。頑張りもきかない。
よほど、大金をもらっていない限り、リスクが大きいです。税金や生活費が安くない限り生活の不安がつきまといます。だから結婚しない、子供を持たないになるという悪循環。
(税金なんか、GDPの伸びと連動して上下するなどするべきだと思います。)
企業の倒産や廃業は、事業計画がダメとか経営がずさんとかもあるでしょうが、小規模事業者では、資金ぐりの行き詰まりや、仕入れ先の不調や売掛金の回収不能とかの連鎖もあります。
そういう時に、銀行はおいそれと貸してくれないようです。伸びている会社や内部留保が多いところに貸そうとします。
これは、銀行の営利事業の性格からすれば、やむを得ませんが、経済社会のリスクヘッジの機能性からすると、まるで逆の現象に見えます。
本当に困っているところに、貸してくれないと、黒字倒産なんていう馬鹿らしいことも起きます。これは、むかしから矛盾を感じてしょうがありません。
で、今回の記事につなげます。
>もう今や銀行はベンチャー企業を発掘するなんてことはでけへんようになってますね。
そういうことですね。
上念氏が説くように、戦前もあって、もっと露骨だったのではないでしょうか。それはインテリの限界を示唆しています。
戦後は、自由競争のお題目が極度に標ぼうされて、公的なセーフティネットが少なかったりして。
アメリカのように労働市場がばかでかくて、マニュアル化された単純化作業が多ければ、どんどん首切りが起きても、なんとかなるのかも知れませんし、労働生産性の数字もよくなるのでしょう。
労働生産性は日本は世界20位くらいですが、日本より生産性が高い国が日本より豊かかどうか微妙です。
単に税金や物価が安くて、固定費が小さいだけではなかろうか。
日本は、終身雇用とまでいかなくても、もう少し教育訓練がなされて、長期雇用がふつうになれば、上念氏のいう最強の日本になれるのかな、と推測します。
(余裕があれば、読んでみます。)
ナニワの激オコおばちゃん
Re: 上念司はようしゃべる
コメントありがとうございます。
> 日本は、終身雇用とまでいかなくても、もう少し教育訓練がなされて、長期雇用がふつうになれば、上念氏のいう最強の日本になれるのかな、と推測します。
・・・・たしかに「成果主義」とか言われ始めてからずっとおかしくなってきてますよね。せめて長期雇用が確保されないとさきは暗いですね。