プーチンと安倍首相/木村汎「正論」より
2018年04月12日 公開

毎日毎日、国会ではモリカケをやってます。せやけどこれは朝日新聞がしょうむないリークとかをして、とにかく安倍内閣を倒すことだけを考えてるからなんですね。心の底から朝日新聞、潰れてくれ、と思いますけど、テレビしか見やへん人、特におばちゃんなんかは、安倍ちゃん、そろそろあかんねんな、と言い出す始末です。どないしたらええねん、といつも暗澹たる気持ちになりつつも、ネットではみんな頑張ってはるから、ちょっとずつでも私も頑張ろうかな、という気になります。
今日は、産経新聞の「正論」の木村汎(きむらひろし)さんの寄稿からです。木村さんは北海道大学の名誉教授、ロシアの専門家でプーチンに対してはけっこう辛口です。ちょっと前に分厚い本で『プーチンとロシア人』を出しはりました。読みたいと思いながらまだ読んでないんですが、宮崎正弘さんの書評を先に読みました。プーチンは子供時代はいじめられっ子やったそうです。それで、いじめられへんようになるためには、いじめる奴より強くなればいい、ということで体を鍛えた、と。その一つが柔道やったそうです。
この前、「第三次世界大戦!?」で書きましたが、元ロシアのスパイとその娘の二人が、ロシアしか持ってないはずの神経剤「ノビチョク」で殺害されかけた事件の続報です。まあ幸いなことにこの二人は回復したそうですが、ロシアと欧米諸国は、お互いの外交官の追放合戦をしています。まだ決定的な証拠も出てへんので、ホンマにプーチンが指令して暗殺しようとしたかどうかはわかりませんが、あるロシアの有名な教授は、今この時期にプーチンがそんなことをしても、時期的にも批判を浴びるだけやから、するはずがない、動機がない、と言うてはるそうです。
ここで木村さんは別の考えを提示しはります。ロシアの情報機関員は「チェキスト」というそうですが、この人たちは、「祖国ロシアを裏切った人物は決して許してはならず、地の果てまで追いかけてゆき、処罰する必要がある。このような訓練を受けて育ってきている」んやそうです。そして実際、過去にリトビネンコという、ロシアにとっての裏切り者の暗殺に成功した人は、後にプーチンから勲章までもらい、厚遇されたそうです。
せやから、今回の暗殺未遂も、そういうチェキストが、ある意味勝手にやったことなんかも知れん、つまりプーチンが指示したかどうかは関係ないのかも知れん、ということらしいです。何かめっちゃコワい話やけど、プーチンとはそういう人やということをよう知った上で対応せなあかん、ということですね。まあ今の言い方でいうと、プーチンは指示はせえへんけど、部下が「忖度」して次々と手を下していく、と。そしてうまくいったら後でご褒美がもらえる、ということやね。
平和ボケしてる日本人にはよう理解できませんけど木村さんは、安倍ちゃんに対して、この事件の「今後の展開次第では、その対露政策に関して、重大な決断を下さねばならぬ局面が訪れるかもしれない。」と結んではります。安倍ちゃん、大変やなあ。ちなみに、私は、プーチンが生きている間は、日本が核でも持たへん限り、北方領土は返ってきやへんやろうなと思てます。木村さんのさっきの本でも、プーチンにとっては「力が正義」なんやと書いてはるそうです。ふう~。