関東大震災時の朝鮮人虐殺というウソ。「不逞鮮人」と呼ばれてたやんか
2018年06月07日 公開
前に「三光作戦」を教えてくれた高校時代の先生の話を書きました。その先生は「創氏改名」や「不逞鮮人」、「暴支膺懲（ぼうしようちょう）」の話もしてました。「創氏改名」は、朝鮮人は無理やり名前を日本風に変えられた、「不逞鮮人」は関東大震災の時の混乱の中で、「不逞」な朝鮮人が日本人に虐殺された、「暴支膺懲」は日本軍が暴戻な「支那」を懲らしめるために大陸に侵攻した、という話です。全部逆、ですね。関東大震災のときの話は、今日、調べ事をしててちょっと見つけたので書きます。
大正12（1923）年9月1日、関東大震災が起こり、首都東京は麻痺状態になったわけですが、その時に朝鮮人たちが各地で集団になって放火、強盗、略奪、強姦、婦女暴行を行いました。その報道の様子は実は地方新聞にたくさん残っています。なぜなら、東京の新聞社は全部被災してしまい、当時は新聞は活字を拾ってそれを組んで印刷していたのですが、その活字が散乱したり、印刷機が壊れたりして、到底、報道できる状態ではなかったからです。代わって地方新聞の東京に駐在していた記者たちが取材をして、地元の新聞にそれを伝えていたのです。
震災の大混乱の中で「朝鮮人が放火している」とか「朝鮮人が井戸に毒を入れた」などの「流言飛語」が飛び交っていたことはたしかです。警察や軍の対応がとても追いつかず、各地に日本人の「自警団」ができて警戒に当たったことは容易に想像がつきます。そして、たしかに不幸な行き違いや勘違いもあったのかも知れません。ところが、です。まあたあの「犬ＨＫ」が、トンでも番組を作っていたのですね。ちょっと古いですけど、ＥＴＶ特集 2016年09月03日 『関東大震災と朝鮮人 悲劇はなぜ起きたのか』という番組です。
この中でＮＨＫは資料として当時の司法省刑事局が事件などについてまとめた『震災後二於ケル刑事事犯及之二関連スル事項調査書』の現物を映し出しました。そして朝鮮人への差別意識を持っていた日本人（軍、警察、自警団等）が、何ら罪もない朝鮮人を虐殺したかのような内容に編集していたのです。ところが一瞬、画面に映された資料にはちゃんと「朝鮮人の犯罪」という項目もあったんですね、それをすっ飛ばして、朝鮮人だけが殺されたような編集をしていました。
この時の放送をチェックして、ＮＨＫの捏造を丁寧に暴いたのが、近現代史研究家の梶谷洋一さんという人やそうです。リンクを貼っておきます。混乱に乗じて乱暴狼藉の限りを尽くし、とうとう横浜エリアでは戒厳令が敷かれたんですね。ホンマ不逞の輩がいっぱいおったということですね。
