アメリカの貧困
2017年04月27日 公開
私らが子供の頃、アメリカってめっちゃスゴい国やったんや。そもそも1ドル360円の時代やし、庶民がアメリカへ行くことなんて、一生ありえへんやろなあ、と思てたし。家はデカいし、普通にみんな車は持ってるし、ハンバーグやらステーキやら、とにかく肉は毎日食うてはるイメージやったなあ。
ところがやねん。実はアメリカって、どんどん没落してるらしいで。あ、正確に言うと、中間層が貧困化してきてるということかな。
このネタは、右下の本の中の、堤未果さんの本に負うてます。たくさん書いてはるけど、「貧困大陸アメリカ」とか、「沈みゆく大国 アメリカ」とか、シリーズで出してはりますね。それから、伊藤貫さんの『自滅するアメリカ帝国』にもいっぱい話が出てましたね。
普通に農業をしていたアメリカの田舎の一家が、どんどん法律が変わって、最終的には農地も機材も何もかも放棄せざるを得なくなって、そこの主人はアル中になってしまったとか。
あるお医者さんはオバマケアに変わったために膨大な時間を書類作りに追われてまともな診療がでけへんようになってるとか。また、それまで通院していた患者を断らざるを得なくなった話とか。
また、一部で話題になってたけど、保険無しで盲腸の手術を受けたら700万円の請求書が来た、とか。
フードスタンプの話もびっくりやったなあ。アメリカでの貧困家庭、日本でゆうたら生活保護を受けてる世帯はフードスタンプをもらうんやて。いわば食券やね。それで買える店はウォルマートとかの大手のスーパー。いきおい、買えるものはいわゆるポテトチップスみたいなジャンクフードやコーラみたいな高カロリーの清涼飲料水。これで貧困層はますます不健康になっていくんやて。一方でフードスタンプでウォルマートは大儲けとか。
あー、思い出したわ。刑務所の話も。
あんな、アメリカの刑務所は民営化されてるらしいで。それで、刑務所ビジネスの発展のためにはもっともっと犯罪人を増やさなあかんということで、業界の人たちがロビー活動した結果、軽微な犯罪でも3回犯したら終身刑になるような法律を作ったらしいで。別名「スリーストライクアウト法」やて。
いやあ、人の人生を野球のゲームにせんといてや、おっちゃん!それで囚人が増えてビジネスはますます発展、今や注目のビジネス!。。。いやあ、絶対おかしいやろ、それ。世の中、何でも民営化したらええっちゅうもんとちゃうで。
そういえば大阪では水道事業を民営化するらしいな。めっちゃ危ないと思うんやけどなあ。