けったいな選挙やなあ、大阪ダブル選。都構想は利権の付け替え。あ、まずは公明党を潰すか。
2019年03月09日 公開
大阪の人間やったらこれを無視したらあかんな、「大阪ダブル選」。松井大阪府知事と吉村大阪市長が同時に辞任して、来月７日の予定の統一地方選と同日に選挙をすることになりましたね。そこで維新は知事候補と市長候補がそれぞれ入れ替わって立候補する、と。辞任して同じ人がまた当選したら、今の任期が終わる秋にはまた選挙をせなあかんことになるらしいので、さすがにそれは無駄やと批判を受けるから、入れ替わる、ということですね。
維新としては同時に実施される市議、府議選挙も制して過半数を獲得して、都構想の住民投票をするための議決を目指す、ということですね。なんでこんなことになったかというと、今のところは維新は単独では過半数を持ってないので、公明党とうまくやってきたつもりが、最近になって裏切られたから、ということのようです。維新＝公明間の秘密協定をバラしたとか、そんなんしてへん、とか、まるで子供のケンカみたいです。
まあ公明党は国政においても、賛成してたはずの改憲については最近は煮え切らへん態度で、国会での議論を停滞させていますから、大阪でもよう似たやり方をしてるわけですね。選挙に強い、一定の支持を持っていることから、国政では自民が、大阪では維新がそれぞれ公明党を頼りにせなあかん構造になってたわけですね。
大阪ではたしかに維新は人気があります。もともとは橋下君の人気で一気に勢力を取ったわけですが、彼が政治から身を引いてからは伸び悩んでいるようです。私ははっきり書きますが、橋下君が嫌いです。理由は簡単、彼がウソをつく人やからです。前回の住民投票ではものごっついお金をかけてテレビＣＭを打ったにもかかわらず、僅差で負けてしまいました。まあそれがいったん身を引いた理由みたいですね。
当時、藤井聡さんが身を挺して「大阪都構想」を批判し、本まで書きはりました。もちろん私は読みました。藤井さんはネットでも盛んに発信し、注目度抜群、人気絶大の橋下君の発言を、ことごとく批判してくれてはりました。ついに橋下君はある日、藤井さんをテレビに出すな、というお達しを大阪のテレビ各局に出しました。彼はそういう言論弾圧を平気でする人です。そして批判に応える時の言葉は、聞くに堪えないほど汚い、まるでケンカ腰です。
そのケンカのやり方自体が人気の秘密やった部分もあるでしょう。同じような調子で「闇の利権」に切り込んで、大阪の風通りを良くしてきた、みたいなイメージがありますが、ここまで焦って「都構想」を進めようとしてるのは、どうも「都構想」を隠れ蓑にして「利権」の付け替えを企んでるだけなんとちゃうか、とも思われます。ホンマに「利権」やら「不正」があるんやったら、今の仕組みの中でもちゃんと摘発できるはずやんか、いや、そうせなあかんやんか、と思いますね。
ただ、残念なことに、維新は自民よりずっと人気があるのと、ツイッター界隈では、百田尚樹さんとか、高須克弥さんが早々と「応援します！」とエールを送ってはります。うーん、悩ましい話やなあ。自民党大阪府連はもうすぐ候補者を出すらしいですが、前回の府連は何と共産党と組んでしまい、菅官房長官から厳しくクギを指された経緯もありましたね。それ、組んだらあかんやろ、という話で、そういう原則も節操もないところが、大阪の自民党のあかんところや、とも言えますね。
そしたらツイッターで、妙にリアリティのある意見をツイートしてた人がいてはりました。「私は今回は維新に、ぜひとも公明党をコテンパンにやっつけてほしいと思います。そして維新は勝つけれど、秋に実施されるであろう都構想の住民投票では、私は反対に投票します。」と。ははーん、敵の敵は味方ならず、敵に敵を叩かせる、というわけか。うーむ、そんなにうまいくんやろか。
とはいえ、最近ますます鵺のような動きをする公明党を、先に弱体化させた方がええんかな？政治は難しいですね。
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