ドイツのグダグダな事情。善人ぶって犯罪者を甘やかしたら取り返しつかへん。
2019年01月08日 公開
もう何十年も前の話になりますが、私の新婚旅行はヨーロッパに行きました。まあバブル全盛の頃でしたからね。ザルツブルグ、ウィーン、ミラノ、ミュンヘン、ロンドンで散財しましたわ（笑）。都市によって違うでしょうが、今はずいぶん変わってるんでしょうね。今日のツイッターでヨーロッパに関する話題が出ていて、川口マーン惠美さんの記事を読みました。
現代ビジネスの、日本メディアが伝えない「ドイツのまったくめでたくない年初め」です。この川口さんはドイツ在住ですね。この人の本は何冊か読ませてもらいました。日本人が何となく持ってるドイツ、ヨーロッパのイメージをがらりと変えてくれはります。今回の話のテーマは排ガス規制、難民問題、EUの苦悩、といった話です。
わたしの学生時代のヨーロッパはＥＥＣやったなあ、と思て調べたら、欧州経済共同体は1957年設立、1993年に欧州連合(ＥＵ)になった、と。そして2002年に欧州通貨のユーロが発足したんですね。初めてドイツへ出張に行ったときに、金と銀の金属の混じったまだ新しいユーロコインの、ずっしりとした重みは、まだ記憶に残ってます。
このＥＵは、今ではもう失敗やったことが明らかですね。そもそもヨーロッパ大統領と言われる欧州理事会議長や欧州委員会委員長は、各国の政治エリートから選ばれるわけで、加盟各国民の選挙で選ばれるわけやないんですね。気持ち悪いなあ。失敗の最大の原因は、加盟各国の通貨を廃して国ごとの通貨発行権を認めへんかったことですね。実は発足当初からこれはあかん、と言うてた人もおったそうですが。ポンドを守ったイギリスは、結果的には正しかったと思います。
川口さんの話に戻ります。1月1日から、川口さんの住むシュトゥットガルトの市内ではディーゼル車が走行禁止となったそうです。
＜ディーゼル車は排ガス基準によりeuro1からeuro6までのレベルに分けられている。そして、そのうちeuro1から4までが、元旦よりシュトゥットガルト市内に入れない。＞
フォルクスワーゲンが長年にわたって排ガス検査の結果をごまかしてたことがわかって大騒ぎになりましたね。今回のこの措置で、通勤できなくなる人が出てくるので、大混乱なんやそうです。一部では訴訟も始まるんやとか。
そして今や悩みの種の難民問題。難民による犯罪も最近は報道されるようになってきたみたいですが、逆に難民に対する犯罪、それもとても残虐な犯罪も出てきてるそうです。
＜2018年の前半、ドイツ全土には、難民資格に適合せず、母国に帰らなければならない人が23万4600人いたが、そのうち17万4000人はすでに容認状態となっており、帰国の予定なし。しかも、たとえ犯罪者でも帰せない。危険な国に送り帰しては、彼らの人権が守られないという緑の党系の意見が強いからだ。＞
＜私の見るところ、多くのドイツ国民は善行をしたいという強い願いを持っており、本当に困っている難民を受け入れ、支援することには賛成だ。ただ、犯罪を犯した外国人がドイツの税金で自由を謳歌し、治安を不安定にしていることには納得していない。＞
いやあ、難民を入れてしまうと大変やなあ。
＜今回の事件のあとも、「今回の犯人が難民であっても、難民を十把一からげに犯罪者扱いしてはいけない」などといういつもの呪文が唱えられた。そんなこと、誰もしていないのに！＞
ドイツ国民であるドイツ人にはかわいそうですが、善人ぶって正しそうなことを言うて犯罪人を見逃すことは、絶対やったらあきませんね。
それに比して、メキシコとの国境に壁を作るというトランプさん、下院でその建設費予算を否決され、政府機関の一部閉鎖が続いても、今度は非常事態宣言をすることで建設はできる、下院が予算を承認せえへんかったら閉鎖は何年でも続くぞ、と言うてはるとか。めっちゃはっきりしてますね。ただ、何べんでも言いますけど、トランプさんが言うてるのは、「違法」移民があかん、ということですね。違法に勝手に入って来る外国人を何としても止める、というのは間違いではありませんね。
川口さんのこの記事の最後は次のようなトホホな話で締めてはります。
＜2日（2日からは平日）、ATMでお金を下ろそうとしたら、現金輸送会社のストだとかでATMが空っぽ。まあ、カードがあるから大丈夫と思って、夜、レストランに行ったら、会計の時になって、「機械が故障しているので現金で払ってくれ」と言われた。2019年は、お財布が空っぽになった年初めだった。＞
こんな話を聞くと、まだ日本の方がましなんかなあ、と思てしまいますね。
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