いまだにウソを書く教科書がある。論争はええけど、まずは日本を貶める奴らと戦わなあかん。

「日本国紀」は世紀の名著かトンデモ本か



 八幡和郎さんの、『「日本国紀」は世紀の名著かトンデモ本か』を読みました。先日、関西方面で講演会があって、その時にテキストとして付いて来たものです。時間がある人は、八幡さんのサインももらえました。この本は失礼ながら、百田尚樹さんの『日本国紀』のあやかり本、コバンザメ本、便乗商法本、、、と言うてもええかも知れませんね。

 私は今年の元旦に「百田尚樹『日本国紀』。ウソを書いてるインチキ教科書をこれで撃退したろか。」を書きました。百田さんの執筆動機は、ウソが書いてある教科書がいまだになくならへんこと、これではあかん、ということのようでしたね。せやから教科書やなくてこれを読んで、日本というのは素晴らしい国なんやなあ、と誇りを持ってもらえるようになってほしい、という思いを込めて書きはったということなんですね。

 そしてそれはかなり達成されているように私は思います。100万部は行かへんかったけど、たしか60万部ぐらいは売れたようです。大したもんですね。これを読んだ中学・高校生が、学校で歴史の授業を受けて、「あれ?それ、百田さんの本と違うで」という現象が起きれば痛快です。まあそんなに一気にはいかへんでしょうが。

 ところでそうは言うても私は、百田さんの『日本国紀』では、疑問に思う部分もいくつかありました。一番気になったのは、皇室への尊崇の念というのがやや乏しい、軽い感じがしたことです。「○○天皇は、実は△△の子と言われている」みたいな話を、わざわざ入れることで、かえってこの本の重みを減じるようにも思いました。

 そういうこともあったので、この八幡さんの本はぜひ読みたかったんです。そしたらまあ、期待以上にいろんなことがわかりました。さすが、歴史に関しては八幡さんの方がはるかに詳しく知ってはります。また、百田さんの記述がかなりの部分、井沢元彦さんの著作の影響を受けていることも、なるほどようわかります。また幕末~明治に関しては、どうも長州が嫌いなようで、明治維新前後の話は物足りなく感じます。

 それでも百田さんの本は、全体を通して、日本は素晴らしい、と言いたい意思がしっかり伝わってきます。せやから私はこれは、歴史書ではなくて、「読み物」という位置付けでええんやと思います。「国紀」などと付けたのは、さすが元テレビ業界、カッコをつけて「ツカミ」を取りに行くやり方もうまいと思います。

 なので私は読んだ後、この八幡さんの本のタイトルは、『「日本国紀」では物足りなかった人への補遺、修正、異見』ぐらいにしとけばよかったのに、と思いました。百田さんはこの本が出た瞬間に八幡さんのことを罵倒してましたからね。私もタイトルの「名著かトンデモ本か」の部分は、「おちょくっとんのか?」と思いましたからね。かなり失礼やと思いました。

 とは言え読者は、基本的には「面白い」ことを求めてるわけですから、八幡さんが微に入り細に入り解説してくれはっても、それ、本に全部入れるわけにもいかんしな、と思いました。まあそれもこれも炎上商法なんかもしれませんけどね(笑)。私としてはどちらもしっかり売れて、教科書はウソばっかりやとみんなが知り、南京虐殺や慰安婦のウソも、戦後の朝鮮人の悪辣さも、どんどん知られてくれたらええと思います。

 あと、この本でようわかったのは、八幡さんは通産省にもいてはったので、官僚が文書を書くときの基本姿勢みたいなものを指摘してくれてはったことです。「古事記」、「日本書紀」、そして「魏志倭人伝」にしたって、書いたのは当時の日本なり「中国」の官僚なわけですね。文書は必ず残る、というのは官僚は必ず意識してるわけですから、その中に、現政権の不都合な部分は省くにしても、当時において荒唐無稽なことを書くわけがない、というのも、ものごっつい納得できました。

 せやから、辻褄が合わへんような部分でも、まずはそのまま素直に読む、というのが大事やと。そして同時代の文書をしっかり突き合わせると、どこかで符合する部分が見えて来る、ということでした。そのことは前に、「神武天皇は実在したし、卑弥呼もおったで。事実に即して建国の歴史を取り戻さなあかん。」で書きました。長浜浩明さんの、『日本の誕生 皇室と日本人のルーツ』のことですね。

 話は飛びますが、百田さんがツイッターで、たまたま杉田水脈議員がこの本の画像をツイッターに上げてたのを知って、沸騰してしまいはったことが話題になってました(「百田尚樹が杉田水脈議員に激怒しまさかの暴露ラッシュ、有本香さんが加勢も見事LGBT問題に飛び火」)。百田さんがついカッとするのはそれはそれで「らしい」のでええんですけど、維新つながりの部分については私はかなり懐疑的です。それはまた別に書くことにします。

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ナニワの激オコおばちゃん
Posted byナニワの激オコおばちゃん

Comments 3

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abba  

関係なさそで、エライすんません。

エボラ出血熱のウイルスが、、国内に持ち込まれとるいう話が
あります。オリンピックを控えての対策用、研究用とゆーこってす。

なんや、共通しとるような。   ?
かとゆうて、無菌だけ目指しても、
「健康のためなら死んでもいい」オタクの、
わけわからん状態にも。

某チャンネルの宮崎正広氏の一言に、触発されて、
といってもな、英文サイトを見て回る能力もあらんがな、
In Deep さんというサイトで、言うとった。

最終的には、各個人の免疫にをあてにするしかあれへんけどナ。

とぶけど、眉唾は大事でっせ。

しょうもない自己中はけとばしたレや。
思っただけや。

2019/10/25 (Fri) 08:50

ナポレオン・ソロ  

歴史には、謎の部分の方が多いと言う現実

 百田さんは、作家としては面白いかもしれませんが、歴史の専門家的な
評価の対称には、したくありませんねw 貴方が仰る様に、飽く迄「読み
物」作家のモラルで書かれていると考えるべきでしょう。

 然し、60万部ですかww 凄いですね、一冊1200円として、売り上げが
7億2千万、印税や何やかや入れたら、1億5千万以上の収入になるんか・・
是やったら、少々怒られても読者を「掴む」為には、ドラステイックな事も
するでしょうね、仁義なき戦いやね。

 私は百田さんも八幡さんも、興味が湧かないし、目が悪くなってから読書
は目に負担が懸るので止めて居ますから、1トン近くある蔵書をどない処分
しようかと、今から頭を悩ませていますwww

 唯、東大のGGY教授連で造って居る「歴史学会」なる、権威団体の世に対
する弊害は、当に、曲学阿世の集団と呼んでも良いと思いますので、文科省
改革の最優先課題に上げて、改革をきちんとしてほしいですね。

 抑々「歴史学会」とか言うものを置く理由としては、日進月歩の科学技術
の発達、遺跡の発見、発掘。遺物の解析等に拠って、今迄歴史の謎だった事
が、解明され、過去の勝者に拠る「後付け」の歴史の嘘がドンドン暴かれて
居ますから、その検証をする事で、教科書にどの様に載せるかを検討するの
が主な役目にすべきではないかと思います。

 何せ、現生人類の歴史は、15万~20万年だと言われているのに、人類が、
たった、三千年以上前の事を知る様になってから、未だ100年位しか経って
居無い士、その3千年間の事も、色々分って、本当はひっくり返る位大変な
事が起っているんですが、マスコミが伝えないんですね、ww

 まあ、歴史重視の価値観を持って居るのは、世界でも、日本人位なもので、
シナ・朝鮮は勿論、欧米もロシアも、えー加減ですカラね。 こうした事は、
徐々に、世界が気付き始めると思います、現に、米国では建国の英雄だった
ジョージ・ワシントン次第大統領が、先住民のアメリカインデイアンの大量
虐殺を指揮した人物として、各地で銅像を壊されて居る様です。

 事実の伝承に拘った、日本史の謎も、沢山あります。 そういう謎に挑戦
する作家って、居ないものですかねえ?

2019/10/25 (Fri) 10:27

abba  

あんたこそ、やったらええやん。。

置き場に困る書物は、
山の賑わいとして、背表紙を眺めて、ニンマリ、
程度のもんやろ。
捨てたらええやん。街走ってる2トン車のダンプでな、充分。

ご自分では行かれないように。
(イカレテルとは思うけど)
清掃工場に持ち込んだら済みます。
そこでな、ギア入れ間違えたとか、
ペダル踏み間違えたとか、いいなや。
バックドロップ食らうかんね。
上から、無情にも単なるゴミとして、くれえんがつかんでな、
焼却炉に運んで下さる。。。簡単やで。

おばちゃん、さん掛けるの数乗、
ヨシモトてきに、あかんだったら、
消してくださいな、ほんま。

シメサバ。

ここの感覚いいと思う。ま、じ、、、。

消していいよ、
、、、、ダチョウみたいな、、、
         mmm

2019/10/25 (Fri) 17:14

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